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Alphaろうそく照明バロック・オペラ第3弾! ジョン・ブロウ《ヴィーナスとアドニス》

【映像】ジョン・ブロウ「ヴィーナスとアドニス」プロモーション映像


完全日本語字幕付、ろうそく照明がバロック・オペラの表現と不可分であったことをありありと立証する、リュリ『カドミュスとエルミオーヌ』に続く Alpha レーベルのDVDは、息をのむ美しさ。パーセルの師匠ブロウの劇世界を、艶やかすぎる女主人公、精妙な古楽バンドとともに、奇跡の夜を! これはバロック音楽を愛する人たち、いやオペラや映画、舞台芸術を愛するあらゆる人たちに強くおすすめできる、痛烈なDVD でございます! 制作はフランス屈指の古楽レーベル、Alpha――そう、古楽集団ル・ポエム・アルモニークが、楽器や奏法、唱法のみならず、舞台上の照明までバロック期同様に電気なし・ろうそくだけしか使わないという斬新な演出で上演し、ヨーロッパ中を虜にし大がかりなツアーを続けてきた『町人貴族』のDVD(ALPHA-700・字幕解説付にて発売中)を制作した、あのAlpha がさらなるDVD を送り出してきたのです! 今度は英国バロック屈指の名作、あのパーセルの『ダイドーとイニーアス』のモデルになったとも言われるブロウの『ヴィーナスとアドニス』!ロンドン・バロックの古い録音(HMF)でご存知という方もおられましょうが、映像がつくことによって、この広く知られた美男子と女神の恋物語はなんと美しく、なんと切なく私たちの心を虜にするのでしょう...フランス北部ノルマンディのカーン歌劇場スタッフを中心に、演奏はAlpha でも大活躍の超絶技巧チェンバロ奏者ベルトラン・キュイエ率いるレ・ミュジシャン・デュ・パラディ――仏古楽界の大御所歌手アラン・ビュエが監督をつとめるフランスの古楽器バンド+声楽隊のカンパニーですが、コンサートマスターは異才ヘレヴェッヘやJ.E.ガーディナーの古楽器オーケストラでもコンサートマスターを務めるソフィー・ジェント、通奏低音にはル・ポエム・アルモニークやレ・タラン・リリークなどでも大活躍のE.バルサやY.サンティヴらが名を連ねるなど、実質上いまのフランス古楽界の最前線をゆく実力派が集う名楽団でもあります。なぜ英国バロック音楽をフランスの団体が?と思われる方のために少し説明すると、イギリスはピューリタン革命→共和政の頃にいちど旧来の王家が断絶、このときの文化の荒廃でエリザベス朝以前の音楽伝統がいったん途絶えかけたところ、のちに王位に返り咲いたチャールズ2世は亡命中フランス音楽にすっかりほれ込み、結果、王政復古後の英国宮廷音楽は完全にフランスびいきな様式になった...という背景があり。つまりフランス人たちこそは、英国バロック音楽様式の大先輩でもあるため、その機微を難なくあざやかに解釈できるのです!ともあれ、本盤で何より注目すべきは、やはりその演出――敏腕ルイーズ・モアティはやはり「ろうそく照明」で舞台を構成、キューピッドを演じる少年合唱団員をみごと統制しつつ、黒と白ベースの衣装が美しい群舞のなかで美しく映える艶やかな衣装のヴィーナスをきわだたせ(演技も実に妖艶...)バロック期の寓意的所作(ジェスト)をふまえた演出で雰囲気たっぷり物語を彩ってみせているのです。解説充実全訳付、訳詩の名手・小阪亜矢子氏による字幕つき!「オード」も同路線のコスチューム演出で、見応え充分です。
ジョン・ブロウ(1649~1708)
1.『ヴィーナスとアドニス』~序幕と全3幕
2. 聖セシリアのためのオード「歌を始めよ」
3. フランス第3放送によるメイキング
ベルトラン・キュイエ(cmb)指揮
レ・ミュジシャン・デュ・パラディ(古楽器使用)
セリーヌ・シェーン(S/ヴィーナス) マルク・モイヨン(Br/アドニス)
グレゴワール・オーギュスタン(Boy-S/クピドン) カーン歌劇場少年合唱団
ALPHA703(DVD)日本語字幕付、解説日本語訳付

カテゴリ : ニューリリース | タグ : プロモ(クラシック)

掲載: 2014年01月30日 19:00