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ジョン・アダムスの新作到着!ジャズとミニマルの新たなる融合「シティ・ノワール」&「サクソフォン協奏曲」

ジョン・アダムズ:シティ・ノワール、サクソフォン協奏曲

「ポスト・ミニマル」の旗手から新たなる音へ進化を続けるアメリカ作曲界の雄、ジョン・アダムスの新作が到着しました。今回はジャズのテイストを取り込み1940年代のようなモノクロイズムを浮かび上がらせ、そして少々のミニマルを混ぜ込んだ、正にアダムスならではの作品です。

セントルイス交響楽団とその音楽監督デイヴィッド・ロバートソンが織りなす壮麗なる音の饗宴。ジョン・クーリッジ・アダムズの作風は、確かにこの10年くらいの間に緩やかに変化していて、ここで聞ける音楽はすでに「ポスト・ミニマル」からも乖離しているようです。「シティ・ノワール」に漂うのは1940年代後半から50年代初期の雰で囲気あり、一見、映画のサントラに触発された風を装いつつも、実はこの時代そのもののオマージュなのです。重厚な音とジャズの要素、そして幾許かのミニマルの要素。これはコラージュであるとともに、アダムズの心象風景でもあります。サクソフォン協奏曲は、極めて技巧的なサックスと、それに絡み合うオーケストラがスリリングな音楽で、サクソフォンが持つ叙情性・機動性の両面を引き出した作品です。こちらもジャズの要素を取り入れながらも、ジャズそのものではなく、執拗さが却って滑稽さすらを呼び起こす独特な音楽なのです。この作品は、ここで見事なサックスを吹いているティモシー・マカリスターなしには生まれることはなく、彼はこの曲を2013年8月に初演を担い、そして今回も“過去の名ジャズプレイヤー”を彷彿させるかのようなエキサイティングなプレイを披露しています。21世紀における新しい音楽の一つの形がここにあります。(ワーナーミュージック)

【収録曲】
ジョン・アダムズ:
・シティ・ノワール
・サクソフォン協奏曲
【演奏】
デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
セントルイス交響楽団
ティモシー・マカリスター(Sax)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年04月16日 18:41