伝説の北欧メロディック・ロック・バンド、エイリアン

86年、ギターのトニー・ボルグとシンガーのジム・ジッドヘッドにより結成されたスウェーデン、イエテボリ出身の伝説的北欧メロディック・ハード・バンド。Virginとの契約を果たし、ABBAのポーラー・スタジオで録音したザ・マーブルズのカヴァー曲「Only One Woman」がチャートを駆け上り、ヒットを記録。そしてデビュー作を88年にリリース、一気に人気を博す存在となった。

しかし、シンガーのジムはソロを目指し、バンドを脱退、新たにマディソンのピート・サンドベリを新シンガーとして迎える。ファーストのリミックス・バージョン発売後、90年にはギターとヴォーカル以外のメンバーが脱退し、セカンド・アルバム『Shiftin' Gear』をリリース。トニー・ボルグのソロ作『Tony Borg』を発表後、ヴォーカル他メンバーを交代させ、サード・アルバム『Alien』を93年にリリース、95年には4枚目のアルバムとなる『Crash』を、97年に2枚組ベスト＆シングル集『Best & Rare』を発表後、バンドの名前は次第に聞かれなくなっていく。

ライヴ盤『Live In Stockholm 1990』(2001)をリリース後の05年、ジム・ジッドヘッドが復帰を宣言し、久々のアルバム『Dark Eyes』を発表。そして2010年にオリジナル・メンバーが完全集結、再結成を果たしたバンドは挨拶代わりのシングル「Ready To Fly」を発表する。

2013年はデビュー作25周年記念盤『Alien 25th Anniversary』をリリースし、ファンの注目を集める中、待望の新作『Eternity』を完成させた。およそ4か月かけて練り上げたサウンドはオリジナル・ラインナップだからこそ醸し出せるエイリアン節が満載！高品質で、キャッチーかつメロウなテイストも健在！永い時を経て、熟成された感性と貫禄さえ感じさせてくれる見事な叙情派北欧メロディック・ロックが構築されている。彼らの魅力を存分に伝えてくれる歓喜の復活アルバムだ！