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シュタルケルによるヒンデミット、プロコフィエフ、ラウタヴァーラ~20世紀のチェロ協奏曲集

シュタルケル20世紀チェロ協奏曲集

2013年に88歳で歿し、2014年が生誕90周年にあたるハンガリー出身の名チェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルのお宝音源が、SWRアーカイヴに遺されていました。このたび「haenssler classics」のヒストリカル・シリーズより復刻される協奏曲3曲はすべて正規盤初出の内容で、この不世出の音楽家を語るうえで外せないものとなるのはまず間違いのないところです。
シュタルケルが「20世紀最高のチェロ協奏曲」と呼んだヒンデミットの作品は、シュタルケルにとって、1957-58年のライナー指揮シカゴ響とのライヴ録音、1994年のデニス・ラッセル・デイヴィス指揮バンベルク響との録音に続く3種目の内容。レコーディングの頻度からもシュタルケルの思い入れの強さがうかがえますが、この曲についてシュタルケルは「完璧な構成、みごとな音楽素材、すばらしいオーケストレーション」で、「ショスタコーヴィチやプロコフィエフそのほかの作曲家たちよりもずっとすばらしい」とまで絶賛しており、ここでも作品を完全に掌握したその腕前を堪能できそうです。
プロコフィエフの協奏曲はシュタルケルにとって、1956年のジュスキント指揮フィルハーモニア管とのセッション録音に次いで2種目。おそろしく難しい独奏パートを持ち前の完璧な技巧でねじ伏せますが、決してテクニックを誇示するだけに終わらせないところに、あらためてシュタルケルの非凡さを感じさせます。
一部に熱狂的な支持を集めるラウタヴァーラの作品は、シュタルケル初のレパートリーという意味でもきわめて貴重。この多作で多面的な要素を持つ現代屈指の作曲家は、さまざまな独奏楽器のための協奏曲の創作をライフワークとしていますが、その最初にして最も広く知られている協奏曲(1968年作曲、1969年初演)の魅力を、シュタルケルは説得力ある演奏で引き出しています。
全3曲とも放送用にセッションでステレオ収録されたもので、すぐれた音質で鑑賞できるのも価値あるところです。 (キングインターナショナル)
【収録曲目】
ヒンデミット:チェロ協奏曲(1940) (23'50")
アンドレアス・フォン・ルカーチ(指揮) SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1971年1月14日/シュトゥットガルト、放送局スタジオ(放送用セッション・ステレオ)
プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 ホ短調op. 125 (36'16")
エルネスト・ブール(指揮) バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
録音:1975年8月16日/バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウトスタジオ(放送用セッション・ステレオ)
ラウタヴァーラ:チェロ協奏曲第1番op. 41(1968) (14'19")
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮) バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
録音:1975年2月6日/バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウトスタジオ(放送用セッション・ステレオ)
【演奏】
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年08月28日 16:00