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世界初CD化!遅れてきた〈フィーリンのミューズ〉マルタ・バルデース

Marta Valdes

ホセ・アントニオ・メンデス、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス、グユンらの単独アルバムや好コンピの発売により、キューバ~ラテン・ファンからジャズ・ヴォーカル・ファン、さらには20歳代後半以降のジャンルレスな音楽ファンまで注目する“フィーリン”。1940年代~1960年代頃キューバを出発点とし、モダーンなヴォーカル・ミュージックのムーヴメントとして、中南米カリブ全域に広まった音楽表現です。

上述のアーティストたちをフィーリン第一世代とすると、第二世代を代表する音楽家といえるのが、このマルタ・バルデースです。1934年生まれですから、フィーリン・ムーヴメントが始まった頃はまだ10歳前後。しかし、早くからグユンなどに音楽の基礎を手ほどきされたらしく、彼女の曲作りは第一世代を上回る高度なコード感やハーモニーを感じさせてくれるものばかりです。また歌詞も文学的なものが多いようです。

そんなフィーリンのミュージシャンの中でも唯一な世界感を醸し出す彼女の作品は、1950年代から現在に至るまで多くのミュージシャンに取り上げられてきました。ボラ・デ・ニエベ、エレーナ・ブルケといった往年の大スターからジューサ、ヘマ・コラデイラといったアーバンな感覚を持った現代のミュージシャンまで…。

そんなマルタ・バルデースですが、その音楽活動の最初期からライヴではギター弾き語りでパフォーマンスを行っていたようですが、レコーディング歴はほとんどなく、オムニバスや彼女へオマージュされたアルバムで1~2曲歌う程度でした。そしてこれまでは、1999年に録音されたスペインのピアニスト、チャノ・ドミンゲスとの共演アルバム『TU NO SOSPECHAS』が初めてのアルバムだと思われていました(その後さらに2枚のアルバムを録音している)。

しかし、1991年に自作曲ばかりをギター弾き語り(数曲で簡単なパーカッションがつくものも)で録音したアルバムが存在することが判り、内容もフィーリンの第二世代を紹介するのに最適なものだったので、こうして日本盤発売を決定しました。キューバ本国でも、たぶんカセットでしか発売されていなかったアルバムだと思われ、また世界初CD化でもあります。

タグ : 【World】復刻&発掘

掲載: 2014年10月06日 20:11