パーヴォ・ヤルヴィ＆パリ管弦楽団によるデュティユー作品集

2015年秋よりNHK交響楽団首席指揮者に就任するパーヴォ・ヤルヴィ。今最も脂の乗った指揮者の一人であり、世界からも注目されるヤルヴィの期待の新録音。フランス現代音楽の巨匠、デュティユー(1916-2013)は、ドビュッシー、ラヴェル、ルーセルらフランスの伝統を現代に伝え、近代・現代和声を独自に極めた達人のひとり。今作の録音は、デュティユーの2作ある交響曲のひとつ、『交響曲第1番』と、輝かしいオーケストレーションによる変奏的ニュアンスの強い作品『メタボール』。そして『ひとつの和音の上で』では、テツラフがソロを務めています。細やかな描写によって生み出される極彩色の和声を余す所無く紡ぎ出してゆくヤルヴィの指揮とパリ管ならではの輝きの強い響きが、デュティユーの音を見事に昇華しています。

【収録曲】
デュティユー:
1.メタボール
2.ひとつの和音の上で
3.交響曲第1番
【演奏】
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
パリ管弦楽団
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)(2)