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ヴィンテージな雰囲気をまとい、話題の新人アンドラ・デイがデビュー

Andra Day

 

ジャジーでソウルフルな声で、愛と赦し、祈りと救いを歌う、人生の酸いも甘いも経験した30歳の新人アーティスト、アンドラ・デイ。YouTubeにエミネムやミューズの楽曲カヴァーを投稿し、またジギー・マーリィの楽曲に参加したことによって話題を集めた彼女のデビュー・アルバムが完成。ワーナーブラザーズ・レコーズより発売となる。

サンディエゴで生まれ育ったアンドラは、子供の頃から教会で歌い、成長してからはサラ・ジェシカ・パーカーなども通った名門、School Of Creative and Performing Artsでダンスと演劇、音楽を学ぶ。そして16歳になる頃には、プロのシンガーになりたいと思うようになったという。School Of Creative and Performing Artsを卒業後は、ポップスやR&Bを歌っていたが、だんだんと自分のルーツであるジャズやソウルに傾倒していったそう。

ビリー・ホリデイ、ニーナ・シモン、エタ・ジェイムス、ローリン・ヒルやジャニス・ジョップリンに影響を受けたという彼女。特にニーナ・シモンがアルバムに自分自身を注ぎ込んでいるように感じた彼女は、そうした偉大なる先人たちのように、光と影を織り交ぜた自分のスタイルを作り上げようと思ったという。そしてその「声」で彼女はチャンスを掴んでいく。

地元南カリフォルニアの店のオープン・イベントでパフォーマンスしていたところ、偶然スティーヴィ・ワンダーの妻の目に留まり、彼女がアンドラの音楽を夫に勧めたという。それをたちまち気に入ったスティーヴィは、アンドラに連絡を取り、彼女をジミ・ヘンドリックスやスティーヴィ・ニックス、ボディーガードのサウンドトラックでの仕事で知られるベテラン・シンガー・ソングライター/プロデューサーのエイドリアン・ガーヴィッツに紹介する。そこから彼女は彼と共に、アルバムに向けての曲作りをスタートさせる。

そうやって二人で40曲近くを作り上げたころ、ラファエル・サディークがメンバーに加わり、曲に磨きをかけていったという。ラファエルの音楽をずっと聞いていたというアンドラにとって、彼と仕事をするのは最初はとても怖かったが、自分の作った曲を大事に育ててくれ、豊富な経験をもたらしてくれたことによって、たちまちその脅威も薄れていったという。「まるで家族のように接してくれたの」とアンドラは語っている。

アルバム『On Cheers To The Fall』には、「Only Love」のように愛の本質を歌ったものや、ダメな男に引っかかってしまい、ついつい母親のように振る舞ってしまうことを嘆く「Gold」、闘う人全てへのアンセム「Rise Up」など、人生の様々な局面を描いた楽曲が並んでいる。タイトル・トラックの「Cheers To The Fall」も、やらないことよりも諦めることの方が何倍もつらいのだと語る、SPCAの学生だった彼女らしい半自伝的楽曲である。アルバムに収録されているのは、どれも実際の経験や出来事が何らかの形で反映された曲ばかり。アンドラ曰く「ソウル・ミュージックの形をとった自伝なの。物語の中にあるテーマは、真実や怖いもの知らずであること、儚さや脆さ、赦しに愛なの」

アルバムからのファースト・シングルはレトロな趣きのある「Forever Mine」。短編映画風のミュージック・ビデオを手掛けるのは、「ドゥ・ザ・ライト・シング」や「ジャングル・フィーバー」、「マルコムX」などで知られる、スパイク・リー。

ヴィンテージ感のある声で普遍的なテーマを歌うアンドラ。彼女のファッションもまたレトロとモダンを融合させた独特のスタイルである。ファッションの部分での影響について彼女はこう語っている:「学校ではジャズの他、30年代、40年代、50年代についてもたくさん学んだんだけど、その時代のスタイルにすっかり惹きこまれたの。あとSCPAにミセス・スチュワートという先生がいて、彼女のクールなスタイルに憧れたわ。南カリフォルニアでは“ロカビリー”はサブカルチャーの一つであることに気付いたし、またビリー・ホリデイやレナ・ホーム、マリリン:モンローやルシール・ボールがすごくスタイリッシュなアイコンであることも大好きなの」

ヴィンテージな雰囲気をまとった、時代を超えた声。人生の酸いも甘いも経験した30歳の新人アーティスト、アンドラ・デイはそのジャジーでソウルフルな歌を世界に届けるのである。

 

 

タグ : ソウル/R&B

掲載: 2015年07月22日 19:12