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スクール・オブ・セヴン・ベルズ、感動的最終傑作

School of Seven Bells

 

かつてはプレフューズ73の傑作『Preparations』に収録の「Class Of 73 Bells」にフィーチャーされ話題となり、08年にファースト・フル・アルバム『Alpinisms』をリリースし大ヒット、そして同年の年末には代官山UNITの年越しイベントにメイン・アクトとして出演、さらにはその翌年〈SUMMER SONIC 09〉のソニック・ステージに登場、またマイブラがキュレートしたATPに出演するなど、瞬く間にスターダムにのし上がった、元オー!エアー!ライブラリ!のアレハンドラ・デヘーザとクラウディア・デヘーザの美麗双子姉妹と、シークレット・マシーンズの元メンバー、ベンジャミン・カーティスによるブルックリンのエクスペリメンタル・ドリーム・ポップ・グループ、スクール・オブ・セヴン・ベルズ。

2010年セカンド・アルバム『Disconnect From Desire』をリリース後にキーボード/ヴォーカルのクラウディアが突如脱退。その後はアレハンドラとベンジャミンの2人で活動し、2012年にはサード・アルバム『Ghostory』を発表するも、ベンジャミンはT細胞性リンパ芽球性リンパ腫に倒れ、2013 年末に惜しくもこの世を去った。

2012年の後半からベンジャミンとアレハンドラは新作のための録音をしていた。そのレコーディングは終盤に差し掛かっていたが、ベンジャミンが他界したため、完成されることはできず、4作目はお蔵入りになるかと思われた。しかし最後のメンバーとなったアレハンドラはそれを完成させるためにLAへと渡り、プロデューサーであるジャスティン・メルダル・ジョンセンと共に完成させた。

アレハンドラ曰く「始めから終わりまでラヴ・レター」というそのサウンドは、まさにSVIIB節と言える美しいメロディとドリーミーな浮遊感に彩られた音世界。小気味よいビートの上でベンジャミンの変幻自在なギター、サウンドに溶け込むアレハンドラの美しいヴォーカル/コーラスにヴァリエーション豊かなキーボード、エレクトロニクスが融合し、シューゲイザー、アンビエント、シンセポップまでを横断する極上ドリーム・ポップを披露。最終作にふさわしい最高傑作。

なお、日本盤はベンジャミンの病室で彼のラップトップを使って録音した最後の音源である、ジョーイ・ラモーンのカヴァー「I Got Knocked Down (But I' ll Get Up)」を収録した完全盤!

 

 

 

 

 

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2016年01月07日 19:42

更新: 2016年01月08日 17:30