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北欧ディスコ王子プリンス・トーマス、アンビエント2枚組超大作をドロップ

Prins Thomas

 

トーマスは2015年、ガボール・ザボ、サン・アローからハイエログリフィック・ビーイング、カート・ヴァイルまでを串刺しにしたミックス作品『Paradise Goulash』で改めて音の冒険家としての貪欲な攻めの姿勢を示して世界中から喝さいを浴びた。

『Principe Del Norte』は、辛口でおなじみの『ピッチフォーク』で8点台をつけるなど批評的にも高い評価を獲得したそのミックス仕事の勢いをさらに加速させる問題作。

本作においてトーマスは、2013年に亡くなったスウェーデンの地下テクノ・プロデューサーJoel Brindefalkの「U」名義での遺作『Doobedoo Dub’e'dope』に着想のヒントを得て、KLFやジ・オーブ、初期ブラック・ドッグなど90年代のIDM/リスニング志向のエレクトロニック音楽のモダンな再解釈を試みている。

ビートレスながらも反復するシンセでギャラクティックな脳内ダンス!フル・パップからの楽曲からは大きくかけ離れた内省的でエクスペリメンタルなムードで聴き手をコスミッシェな音の底無し沼へと引きずり込みながらも、マーク・マグワイヤ以降の現行エレクトロニック・シーンにも通じるサスガのセンスでトーマス流の長尺アンビエント・ダンスをサラリと披露。

トッド・テリエがメインストリームでブレイクする一方でビョーン・トシュケやセックス・タグスが新世代で地下ブレイク、かと思えばリンドストロームがトッド・ラングレンとのコラボというリーサル・ウェポンを爆発させ…やはりオスロのシーンの奥深さと多様性はダントツだ!『Principe Del Norte』は、リンドストロームの『シックス・カップス・オヴ・レベル』とタメをはる異端作ながら、トーマスのキャリアを確実にネクストレヴェルへと引き上げる渾身のキラー・アルバムだ。

 

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2016年01月12日 19:58