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2014年の日本企画盤が称賛されたトビアス・ヴィルデン、ピアノ小曲集

Tobias Wilden

 

『雪の結晶が静かに成長していくようなピアノ』-吉本宏(bar buenos aires)

北ドイツ沿岸のブレマーハーフェン近くにある小さな街に住む、若き音楽家トビアス・ヴィルデンは、独学で学んだギターとピアノでBandcampやsoundcloud上で楽曲を発表しているインターネット世代のアーティスト。
 
彼が過去にインターネットで発表したギターアルバム2枚を2014年に日本企画盤としてCD化した『A Path To Open Air / Minute Maps』は、非常にテクニカルでありながらも開放感溢れる詩情豊かなサウンドで多くのリスナーから高い評価を受けました。そのギターアルバムが制作された同時期には、2枚のピアノアルバム『Artifacts』(2013年)と『Scenes, In A Day』(2012年)も同じくインターネットで発表されており、ファンの間ではCD化の要望の高い作品でしたが、遂にこの度CD化が実現しました。
 
ドビュッシー、ラヴェル、サティなどのフランス印象派のクラシックや、ビル・エヴァンス、エロル・ガーナー、ジョニー・コスタらの流れるようなジャズ・ピアノに影響を受け、2012年からピアノで作曲を始めたというトビアス。
 
『Artifacts』は、トビアスが南ドイツの人里離れた屋敷に滞在した時の経験や孤独、そしてその土地の自然や風景からインスパイアされたというアルバム。『Scenes, In A Day』はトビアスがピアノを弾き始めた最初の年にレコーディングしたアルバムで、街の日常の生活の中の些細な出来事からインスパイアされた、若干ジャズの影響を感じさせる小曲集です。
 
彼のギター作品と同じく音の共鳴や空間的な広がりを大切にするアンビエント的なアプローチやミニマリズムをベースにしつつ、叙情性豊かにしっとりと展開される繊細なピアノの旋律は、シンプルながらも聞く度に新たな発見があります。

 

掲載: 2016年02月15日 14:07