元W.A.S.P.のギタリスト、クリス・ホルムズのソロ集大成

過激な言動とド派手なヴィジュアル、そしてキャッチーなグラム・メタル・サウンドで80年代のメタル・シーンを席巻したW.A.S.P.の元ギタリスト、クリス・ホルムズ。W.A.S.P.脱退後、インディーから発表した2枚のソロ・アルバムより、楽曲を厳選コンパイルしたワールド・ワイド流通盤が登場！

「陸軍学校で軍曹を殴って放校処分になった」、「十代の頃は少年院で過ごした」、「母親が現役のヘルズ・エンジェルス」等々、W.A.S.P.時代には音楽以外でも外道的武勇伝を振り撒きながら一世を風靡。2001年のバンド脱退以降、一時期表舞台から消えるも、近年ソロ・アーティストとして活動を活発化。そしてこの度、自身のソロ活動集大成盤とも言える本作、『C.H.P』をリリースすることとなった。

セカンド・アルバム『Shitting Bricks』収録の「Let It Roar」と「Born Work Die」は、シーンではカルト的人気を誇る楽曲。同じくセカンドからの「Way To Be」は、W.A.S.P.を彷彿とさせるキャッチーなハードロック・チューンだ。ダウン・トゥ・アースな現在の姿をありのままに映し出しながら、ブルージーなテイストを見せ、時にW.A.S.P.とは趣を異にする音楽性を醸し出す。そのロッカー然とした風貌を含め、近年のザック・ワイルドとの共通項も感じ取れるはずだ。

未だ燃え盛るクリス・ホルムズのロック魂を凝縮したと言える10曲に、2曲の未発表ライヴ音源を追加しての全12曲。

W.A.S.P.以降の自分を熱く総括する1枚だ。