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今年6月に死去したデンマークの作曲家、ペレ・グズモンセン=ホルムグレーンの追悼盤3枚がリリース

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1932年、デンマークの芸術一家に生まれたペレ・グズモンセン=ホルムグレーンは、デンマーク音楽アカデミーで学んだ後、1955年に作曲家としてデビューしました。”独奏チェロのための自作の主題による変奏曲”(1955)はニールセン、ホルンベーといった自国の先輩たちとともに、バルトークやストラヴィンスキーからの影響を色濃く感じさせる作品です。1960年代に入ると、前衛音楽の最先端だったダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会(現代音楽祭)の中心人物、ブーレーズ、シュトックハウゼン、リゲティの方法論に傾きかけたものの、60年代後半からは“新たな単純さ”を求めて作風は一変。ミニマルミュージックとは一線を画するものの、切りつめられた主題が単純に繰り返されるかと思うと音楽は突然、凶暴な音の嵐に巻き込まれたりもします。アフリカ原住民の音楽からグレゴリアン・チャント、ジャズ、日常のノイズにいたるまでが不合理に、容赦なく音の奔流に投げ込まれ、暴力的な爆発と平穏な静けさが交互に繰り返されるのも特徴。最後の作品となったのは、作曲家が初めて取り組んだ音楽ドラマ“陽は昇り、陽は沈む”(2015)でした。逆説を生きたような作曲家、グズモンセン=ホルムグレーンは、アメリカン・ポップ・アートが導き出したテーゼのように、「一見ばかばかしい物事の中に感動は潜んでいる」ということを音楽で実践してみせたアーティストでした。
(タワーレコード)

Incontri ~ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:管弦楽作品集
イタリア語で「遭遇」という意味を持つ言葉「Incontri」を含むホルムグレーンの3つの作品集。どの曲も不確定な構成と幻想的な響きに満たされており、どれもが作曲家の心象風景を反映しています。「インコントリ」の世界に魅せられたダウスゴーは、2012年BBCプロムスのコンサートでこの曲を演奏&録音。その2年後に他の作品も録音、ホルムグレーンの音楽の普及に一役買っています。
(ナクソス・ジャパン)

【収録曲目】
グズモンセン=ホルムグレーン
1. 鏡 II(1973) ※世界初録音
2. シンフォニ、アンティフォニ(1977)
3. インコントリ(2010/2011-12改編) ※世界初録音
【演奏】
トマス・ダウスゴー(指揮)
BBC交響楽団
【録音】
 2014年12月14-16日、BBCメディア・ヴェール・スタジオ、ロンドン、ライヴ

REPRISER ~ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:管弦楽作品集
新聞や詩集など、様々なテキストが用いられた作品を集めたホルムグレーンの作品集。彼の作風を確立した作品となった、1966年作曲の「ポリティケンの詩による3つの歌」は、デンマークの新聞「ボリティケン」誌から無作為に抽出された新聞記事を歌詞に用いたユニークな曲。サミュエル・ベケットの詩からインスピレーションを得た「リプライザー」と「リ・リプライザー」、デンマーク語で「and」を意味する「オグ」はデンマークの文豪キルケゴールの生誕200年記念行事のための作品で、キルケゴールが愛した「ドン・ジョヴァンニ」の冒頭のモティーフが奇妙な形に歪められて、全体を統一しています。「トラフィック」は彼の還暦祝いに贈られた車に因んで作曲された曲。雑多な音の中に街の風景が見えてきます。
(ナクソス・ジャパン)

【収録曲目】
グズモンセン=ホルムグレーン
1. 18人の音楽家のための「トラフィック」(1994)
2. 大アンサンブルのための「リプライザー」(1965)
3. 大アンサンブルのための「リ・リプライザー」(1967)
4. 独唱と小アンサンブルのための「ポリティケンの詩による3つの歌」(1966)
5. 17人の奏者のための「オグ」(2012) ※世界初録音
【演奏】
アテラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン
イェスパー・ノルディン(指揮:2-3)
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指揮:5)
アネッテ・ボド(メゾ・ソプラノ:4)
【録音】
2015年9月12-13日、コペンハーゲン国立歌劇場リハーサル・ホール(1-3)
2015年3月19日、コペンハーゲン国立歌劇場リハーサル・ホール(4)
2013年6月2日、コペンハーゲン国立歌劇場リハーサル・ホール(5)

Green Ground ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:弦楽四重奏曲・声楽曲集
ホルムグレーンがクロノス・クァルテットと、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイシズのために作曲した一連の作品集。元になっているのはヘンリー8世のソング・ブックの中のテキストで、「大地」という言葉に重きを置いた言葉遊びがシアター・オブ・ヴォイシズの透明なハーモニーで歌われ、そこに弦楽四重奏、打楽器の音色が融合し、魅惑の世界が表現されています。クロノス・クァルテットの変幻自在な演奏も聴き所です。
(ナクソス・ジャパン)

【収録曲目】
グズモンセン=ホルムグレーン
1. 弦楽四重奏曲 第11番「ノー・グラウンド」(2011)
2. グリーン「ああ、悲しいかな、私たちはグリーンウッドに行かなくてはならない」(2011)
3. ノー・クラウンド・グリーン(2011)
4. 弦楽四重奏曲 第10番「ニュー・グラウンド」(2011)
5. ニュー・グラウンド・グリーン(2011) ※世界初演・初録音
【演奏】
クロノス・クァルテット(1/3/5)
シアター・オブ・ヴォイシズ(2/4)
ポール・ヒリアー(指揮)
【録音】
2012年12月4日、デンマーク王立音楽院コンサート・ホール、コペンハーゲン、ライヴ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年10月24日 00:00