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女子フィギュアスケートの浅田真央さんが引退を発表

浅田真央

女子フィギュアスケートのバンクーバー・オリンピック銀メダリスト・浅田真央さんが4月10日(月)、ブログで引退を発表しました。

見る者を魅了してやまない彼女のスケーティング、頑張り屋で誰からも愛される人柄。フィギュアスケートという枠を越えて世界中の老若男女から愛される、本当に素晴らしい選手でした。
浅田真央選手のフィギュアスケート人生を彩った、素晴らしい音楽の数々、貴重な映像商品をご紹介します。

引退会見時に、一番印象に残る演技として挙げた、「ソチのフリー」の演技は、こちらのDVDに収録されています。

 

演技することで使用楽曲が幅広く浸透
優れたバレエダンサー同様にクラシック音楽を具象化

フィギュアスケートで使われるクラシックの楽曲が、今のように広く注目を浴びるようになったのは2006年のトリノ・オリンピックで荒川静香選手が優勝したときに始まったといってもいいでしょう。彼女はヴァネッサ・メイがヴァイオリンで演奏したプッチーニのオペラ“トゥーランドット”に乗ってフリーを演技し、彼女が使った「イナ・バウアー」の技とともに、その音楽も大きな話題となりました。そして、その頃、ジュニアのトップ選手としてシニア国際大会でも好成績を挙げていた浅田真央選手にも期待と注目が集まり始めました。彼女のジュニア時代、2005-2006シーズンのフリー曲は、チャイコフスキーのバレエ“くるみ割り人形”の「花のワルツ」で、当時発売されたフィギュアスケートのコンピレーション盤にも、荒川静香さんの“トゥーランドット”とともに、早くも収められています。

浅田真央さんの人気が爆発するのは2006-2007シーズン。NHK杯でISU歴代最高得点(当時)を出して優勝、彼女の地元、名古屋で開催された全日本選手権でも初優勝し、名実ともに日本を代表するフィギュアスケート選手となりました。同シーズン、東京で開催された世界選手権でもフリーで最高得点を出して銀メダルを獲得しています。そして2007-2008シーズンが開幕した、2007年11月28日、EMIクラシックスより『浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック』という、姉妹で演技に使用した楽曲をまとめた、クラシック界では異例とも言えるコンピレーション盤2枚組が発売されました(オリコン最高位143位)。彼女の活躍とともに、このコンピレーション盤も注目を集め始めます。2008年11月26日発売の第2弾『浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2008-9』は、オリコンの2008年12月29日付週間アルバムランキングで38位となり、登場4週目で初のTOP100入りを果たすとともに、クラシック部門では、堂々の首位(前週4位)を獲得。スポーツ選手のアルバムによるクラシック部門制覇は史上初の快挙となりました。

以後、浅田真央さんの『スケーティング・ミュージック』は毎シーズン制作・発売され、すっかりクラシック売り場の定番CDとなりました。2010年2月のバンクーバー・オリンピック(銀メダル)、3月の世界フィギュアスケート選手権(金メダル)の頃は、彼女が活躍する度にテレビ局がCDショップに取材が入る、ということで、フリー楽曲のラフマニノフの“鐘”が一躍広く知られることにもつながりました。彼女は単にクラシック音楽を知らしめただけでなく、演技によりその内容も表現してくれました。彼女は優れたバレエダンサー同様に、クラシック音楽を表現し、具象化してくれた訳です。

彼女が演じたクラシック音楽はハチャトゥリアン作曲の“仮面舞踏会”(2009-2010SP)、ラフマニノフ作曲の前奏曲“鐘”(2009-2010FP)、チャイコフスキー作曲の“白鳥の湖”(2012-2013FP)、ラフマニノフ作曲のピアノ協奏曲第2番(2013-2014FP)と、ロシア音楽が目立ちますが、これは彼女の振付を担当したのがロシアのタチアナ・タラソワ(1947~)コーチであったことが大きいと思います。タラソワ・コーチはクラシック・バレエの動きを生かした芸術性の高いプログラムで定評があります。また、クラシック音楽にもたいへん造詣が深く、彼女の夫が有名なピアニスト、ウラジミール・クライネフ(1944~2011)であったことも、その事実を裏打ちしています。

ここでは、彼女が演じてきたクラシック曲を振り返っていただけるよう、折々に制作された『スケーティング・ミュージック』CDを集めました。ジャケットに使われている写真を通じて、彼女の少女時代から今日までの進化、成長も感じていただけることと思います。
(タワーレコード)

カテゴリ : キャンペーン

掲載: 2017年04月11日 00:00