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名手フランコ・グッリによるアルベルト・クルチ:ヴァイオリン協奏曲集がステレオで登場!


ヴァイオリンの国際コンクールに名を残すアルベルト・クルチ(1886-1973)。イタリアの名門楽譜出版社クルチの創業者の御曹司で、子供の 頃にベルリンでヨアヒムの指導を受け世に知られるようになりました。作曲家としては教則本が学習者に愛用されますが、ヴァイオリン協奏曲を3篇残していま す。20世紀の音楽ながら現代的要素はなく、イタリア的な美しいメロディと叙情性に満ちた魅力作となっています。

独奏は日本にも弟子の多いフランコ・グッリ。美音と歌ごころでじっくり聴かせます。オーケストラは名無しですが、スカラ座のオーケストラ団員であるとされます。ロマン派のヴァイオリン協奏曲好きの方々にオススメです
(キングインターナショナル)


フランコ・グッリ

フランコ・グッリ(1926~2001)はイタリア、トリエステ出身の名ヴァイオリニスト、名教師。シェフチェク(セヴシック)に師事した父親より手ほどきを受け、キジアーナ音楽院ではヨアヒムとブゾーニに師事したアリゴ・セラートに学びました。その後、大ヴァイオリニストのヨゼフ・シゲティにも教えを受けています。

1947年にピアニストのエンリカ・カヴァッロ(1921~2007)とデュオ・チームを組み、1950年に結婚。以来、半世紀にわたって夫人との二重奏を呼び物としたほか、1957年にはヴィオラのブルーノ・ジュランナ、チェロのアマデオ・バルドヴィーノとともにイタリア弦楽三重奏団を結成し、室内楽奏者として多彩な活動をしました。また、戦後一世を風靡したファザーノ指揮ローマ合奏団のソリストとしても活動し、1962年には同団と初来日しています。その間、1959年にはフェデリコ・モンペリオが補筆したパガニーニのヴァイオリン協奏曲第5番の初演を行い、一躍その名を世界に轟かせました。

レコーディングにも積極的で、ステレオ初期にローマ合奏団のソリストとして旧EMIにヴィヴァルディを、クラブ・フランスにはベートーヴェンとメンデルスゾーンの協奏曲を、ミラノのアンジェリクム・レーベルにベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を含む数多くの室内楽作品やタルティーニ、モーツァルトの協奏曲を録音。優秀録音で名高いシャルラン・レーベルのベストセラー、チェッカート指揮のヴィヴァルディの”四季”のソリストも務めました。コンサートホール・ソサエティにモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集を録音した後、デジタル時代に入るとスイス・クラーヴェスにモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集、協奏交響曲を再録音し、デッカの1990年録音、シャイー指揮のヴィヴァルディの”四季”でもソリストを務めました。

イタリアのヴァイオリニストだけに、旋律を明るく歌わせることを得意としましたが、同時に造形への意思が強く、陰影深い音色表現をもち、安定しきった技巧と艶やかな音色を駆使した格調の高い演奏に特徴がありました。イタリア古典から後期ロマン派まで、それぞれの作品に相応しい様式で完成度の高い演奏を示した名手でした。
(タワーレコード)

アルベルト・クルチ:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番“コンチェルト・ロマンティコ”Op.21
(2)同第2番Op.30
(3)同第3番Op.33
(4)古風な様式によるイタリア組曲Op.34

フランコ・グッリ(ヴァイオリン)
フランコ・カプアーナ(指揮)スタジオ・オーケストラ
録音:1963年7月18日(1)、7月16日(2)、1964年7月4日(3)(4)/サン・エウフェミア教会


1960年代のフランコ・グッリ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年06月30日 00:00