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パウル・ファン・ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブル『ユグノー教徒の耳』

ユグノーの耳

「ユグノー教徒の耳 - 聖バルテルミの祝日の音楽」と題された、16世紀のユグノー派の教会音楽を中心として収録したアルバム。

1517年のルターによる宗教改革運動は、ヨーロッパ全体に広がってきていました。フランスではスイスのカルヴァン派の影響を受けたユグノー教徒たちによる宗教改革運動がフランス南部を中心とした各地の貴族の支持を受けて広がり、1560年代にはユグノー戦争と呼ばれる内戦状態となっていきました。国王シャルル9世の母后カトリーヌ・ド・メディシスは王女とユグノー派の盟主との結婚によりカトリックとプロテスタントの融和を図ろうとし、パリで結婚式を強行したのですが、その6日後の聖バルテルミの祝日(1572年8月24日)に、結婚式のためにパリに集まっていたユグノー教徒たちへのカトリック教徒による虐殺事件が起こり、フランス全土に民衆暴動として波及したのでした。

1-4.は、フランスのユグノー派作曲家たちによる教会音楽。
5-6.は、カトリック側の音楽。
7-12.はユグノー派の作曲家に戻り、教会音楽だけでなく世俗曲(シャンソン)も収録されています。


2017年はルターの宗教改革500年ですが、16世紀後半のフランスの音楽作品を宗教改革が音楽に与えた影響と独自の音楽文化という視点から練られたプログラムで、ほとんど知られていない改革派の作曲家の作品を中心に取り上げた好企画盤です。フランドル楽派の音楽の演奏・研究に実績があり、権威としても知られているパウル・ファン・ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブルによる絶品演奏でお届けします。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
1.クロード・グディメル(1510?-1572):
詩篇『Dieu nous soit doux et favorable』
2.クロード・ル・ジュヌ(1528?-1600):
詩篇『Dieu nous soit doux et favorable』
3.ジャック・モーデュイ(1557-1627):
詩篇『Pardon et justice il me plait de chanter』
4.作者不詳:
ラウダ『Chi vol seguir la Guerra』
5.ジョヴァンニ・アニムッチャ(1520-1571):
ラウダ『Gia fu presa da te』
6.ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(1525-1594):
ミサ『ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラ』より「アニュス・デイ」
7.パスカル・ド・レストカール(1537?-1587):
モテット『私は日々罪を犯し』
8.パスカル・ド・レストカール(1537?-1587):
シャンソン『Le monde un jour contre Vertu fache』
9.ジャン・セルヴァン(1530-1596):
詩篇『Stellata coeli』
10.ギヨーム・コストレ(1530-1606):
シャンソン『Noblesse gist au coeur du vertueux』
11.クロード・ル・ジュヌ(1528?-1600):
シャンソン『Cigne je suis de candeur』
12.クロード・ル・ジュヌ(1528?-1600):
シャンソン『Povre coeur entourne』
【演奏】
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
ウエルガス・アンサンブル
【録音】
2016年9月、ベルギー、ヘント、モナストリウム・ポルトアケル

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年07月04日 00:00