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イギリスのアーリー・ヴォーカル・グループ興隆の祖!デイヴィッド・ウルスタン(1937~2017)追悼盤

デイヴィッド・ウルスタン

イギリスの音楽学者・合唱指揮者デイヴィッド・ウルスタン(1937-2017)の追悼企画として、彼が1961年に創設した合唱団クラークス・オブ・オクセンフォードのデビューLP『Christmas Music』を初CD化。(*)はLPには収録されていなかった音源で詳細は未判明です。

デイヴィッド・ウルスタンはテューダー王朝期(15世紀終盤~17世紀初頭)のイングランド教会音楽を記譜より短3度高く歌う、高声部に少年ではなく成人女性を動員する、声量を抑制する等の独自路線を提唱し賛否両論を巻き起こしました。

クラークス・オブ・オクセンフォードは1970年代に全盛期を迎え、その頃にはピーター・フィリップス(タリス・スコラーズ創設者)、ハリー・クリストファーズ(シックスティーン創設者)、フィリップ・ケイヴ(マニフィカト創設者)、サリー・ダンクリー(前述3団体で中心的に活躍)他、そうそうたるメンバーを擁していました。

1960年代のウルスタン&クラークス・オブ・オクセンフォードの演奏を聴くことができる当盤は、イギリスにおけるアーリー・ヴォーカル・ミュージックの解釈史を知る上でも貴重と言えるでしょう。また、20世紀のイギリスの作曲家ウォルトン、バークリー、フリッカーの作品の録音を彼らが残していたことも意外で、興味深いものがあります。
(サラバンド)

『クラークス・オブ・オクセンフォード デビュー・オリジナルズ』

ビザンチン聖歌(7世紀、聖ソフロニイの祝文):Pro tis genniseos
不詳(14世紀イングランド):Angelus ad Virginem
不詳(15世紀イングランド):Nowell, Tydynges trew
不詳(チェスターの修道⼥たちの歌):Qui creavit coelom
不詳(15世紀イングランド):Nowel, owt of your slepe
不詳(15世紀イングランド):Nova, nova, Ave fit ex Eva
トマス・ライト(確認できる活躍期:1550頃):Nesciens Mater
リチャード・ピゴット(1485頃-1549):Quid petis, O Fili?
不詳(16世紀ヨーロッパ大陸):I come from Heaven high to tell
不詳(16世紀ヨーロッパ大陸):Gaudete, gaudete, Christus est natus
ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):Dum Transisset Sabbatum(*)
ジョン・シェパード(1515頃-1559):Christ our Paschal Lamb(*)
ロバート・ホワイト(1538-1574):Regina coeli(*)
不詳(16世紀ヨーロッパ大陸):Quem Pastores Laudavere
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):Make we joy now in this fest
レノックス・バークリー(1903-1989):Sweet was the song the Virgin sang
ピーター・ラシーン・フリッカー(1920-1990):A Babe is born(1962)

クラークス・オブ・オクセンフォード(合唱)
デイヴィッド・ウルスタン(指揮)

録音:1966年以前(*未詳) 初出LP:Abbey ABY603 1966年(*未詳)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年08月16日 00:00