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ジョー・リン・ターナー(Joe Lynn Turner)のプロジェクト、サンストーム(Sunstorm)2年振りのアルバム『The Road To Hell』

Sunstorm

サンストームの歴史はジョーのファースト・ソロ・アルバム『レスキュー・ユー』のリリース後に、セカンド・アルバム用に制作しながら、お蔵入りとなった幻のデモ音源が20年後にフロンディアーズ・レコードの社長のセラフィノ・ペルジーノの手に渡ったことに端を発する。そのデモを作品として世に出したいと思ったセラフィノの考えに同意したジョーは、さらに楽曲を加えて、ピンク・クリーム69のデニス・ワード(b)とウヴェ・リーテナウアー(g)らとレコーディングを実施。アルバムとして完成させたのが『サンストーム』(2006年)であった。

この作品が叙情派のメロディアス・ハード・ロック・アルバムとして高く評価されると、サンストームはプロジェクトして動き出し、セカンド・アルバム『ハウス・オブ・ドリームス』(2009年)、サード・アルバム『エモーショナル・ファイア』(2012年)をリリース。その後、よりハードなサウンドのアルバム制作を望んだジョーは参加メンバーを一新し、フロンディアーズ・レコードで数多くのプロジェクトに楽曲を提供しているアレッサンドロ・デル・ヴェッキオらを起用して、フォース・アルバムの『エッジ・オブ・トゥモロー』(2016年)を発表。この作品に好感触を得たジョーが、前作同様にアレッサンドロをブレーンに制作したのが、本作『ザ・ロード・トゥ・ヘル』である。

レコーディングに参加しているメンバーは、ジョーとアレッサンドロ、前作に続き、アレッサンドロと共にエッジ・オブ・フォーエヴァーでプレイし、L.R.S.など、フロンティアーズの作品しているニック・マッズコーニ(b)とDGMやエンパイオリオス等のシモーネ・ムラローニ(g)、新たにフォークストーンのエド・サラ(ds)の5人。アルバムの音楽性は前作同様にメロディアスなハード・ロック/ヘヴィ・メタルと呼べるものだが、前作よりギター・リフやサウンドの面でメタリックな要素が増しており、キャッチーでかつ叙情性を感じさせるヴォーカル・メロディにも進化を感じさせる。ジョーのエモーショナルな歌唱、シモーネのテクニカルなギター・ソロも聴き応え十分で、まさに名曲ぞろいの作品に仕上がったと言える。尚、ボーナス・トラックには「エヴリウェア」のアコースティック・ヴァージョンを収録している。

【メンバー】
ジョー・リン・ターナー (ヴォーカル)
アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ (キーボード)
シモーネ・ムラローニ (ギター)
ニック・マッズッコーニ (ベース)
エド・サラ (ドラムス)

日本盤限定ボーナストラック収録
日本語解説書封入
歌詞対訳付き

 

HR/HM

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2018年06月08日 15:05