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マッドハニー(Mudhoney)、約5年振りとなる通算10枚目のアルバム『Digital Garbage』

1988年に本格始動し、今年30周年を迎えるシアトルのインディ・レーベル、Sub Pop。同じく1988年にシアトルで結成され、同レーベルよりシングル『Touch Me I'm Sick』でデビューしたMudhoney。Nirvanaと共にSub Popを親とし、グランジのアイコンとして今尚、第一線で活躍する彼らの、約5年振りとなる通算10枚目のアルバム『Digital Garbage』がSub Popよりリリース。80年代からシアトルをベースに活動を続けるMudhoneyの4人、Mark Arm、Steve Turner、Guy Maddison、Dan Petersが自身10枚目のアルバム『Digital Garbage』でシーンに帰ってくる。「僕のユーモアの感覚はダークなんだ。そして今はダークな時だよね」とMark Armは語る。

『DigitalGarbage』は“Nerve Attack”で幕を開ける。この曲は、現代の生活に対しての不安と増大する戦争への脅威に対しての合図のように聴こえる。また、アルバムのタイトルは「Kill Yourself Live」のアウトロから採られている。「人々は実際に似たような妥当性の確認をしているように思うんだ。例えばFacebook Liveがある。ここで人々は拷問や殺人をストリーミングしているよね。Philando Castile(警官に撃たれた黒人男性の様子を恋人が中継した事件)の場合は警察による殺人だ。この曲を書いている時、『オンラインに何かを一度でもアップロードしたら、どうやってそれを取り去る事ができるか』ということを考えていたんだ。誰もそれを掘り起こさなくても、またどこからか浮かび上がってくるんだよね。それは永遠にネット上に存在するんだ」とMark Armは語る。同じように、アルバムには最近の事件にインスパイアされた曲がいくつかある。

「Please Mr. Gunman」でMark Armは「そうだよ、俺たちは教会で死ぬんだ!」と叫んでいるが、この曲は2017年の教会での発砲事件に関するTVニュースでの愚か者の反応に触発されている。また「Next Mass Extinction」のオープニングの不吉なリフレインは、昨年の夏のシャーロッツビルでのデモを思い起こさせる。Mudhoneyのコアなサウンドは『Digital Garbage』でも健在だ。レコーディングはバンドの長年のコラボレーターで、ピアノも演奏するJohnny Sangsterと共にシアトルのスタジオ、Lithoでおこなわれた。「21st Century Pharisees」ではGuy Maddisonの狂ったシンセを聴くこともでき、アルバムは『Oh Yeah』でクローズする。「僕は物事を多少なりとも普遍的なものにしようとしてるんだ。だから、このアルバムのサウンドは今風には聴こえない。一方、(普遍的と言っても)ここに収録された曲は将来、消え去ってしまうことを望むよ。『おい、このアルバムの歌詞は今でも健在だよな』、なんて将来言いたい人はいないからね」とMark Armは笑う。

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2018年07月25日 16:38

更新: 2018年09月28日 10:00