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CPO レーベル~2018年10月発売予定新譜情報(7タイトル)

CPO

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。
今回はモルテンセン&古楽器アンサンブル「コンチェルト・コペンハーゲン」によるJ.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)、ボロン&バンベルク響によるゴルトマルク:交響詩集第1集、ブルケルト&フランツ・レハール管によるカールマンの喜歌劇「皇后ジョセフィーヌ」、フィンランドの知られざる作曲家トイヴォ・クーラのヴァイオリンとピアノのための作品集、フランスの作曲家テオドール・デュボワのヴァイオリン協奏曲など、興味深い作品が揃っています。

J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲第1番-第6番(2枚組SACDハイブリッド)
ラース・ウルリク・モルテンセン(チェンバロ&音楽監督)、コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)

コンチェルト・コペンハーゲンとモルテンセンによるバッハ・シリーズ。これまでにリリースされた「ロ短調ミサ」は早めのテンポと優美に溶け合った少人数の合唱から生まれる闊達な演奏が、また協奏曲でも常に生き生きとした響きをもたらすアンサンブルが高く評価されています。最新作は人気の高いブランデンブルク協奏曲。6曲の協奏曲はおのおのが独立した作品ですが、楽器編成もまちまちであり、作曲された動機や作曲過程も明確にはわかっていません。総譜はずっと眠っていましたが、1850年にバッハ作品の全てを刊行する目的で設立されたバッハ協会によって、まとめて出版されて以来、バッハの代表作として親しまれています。奏者たちの高い技術に支えられたコンチェルト・コペンハーゲンの渋く落ち着いた音色に溶け合うモルテンセンのチェンバロの響きが魅力的です。SACD(ハイブリッド)盤。素晴らしい音質で録音されています。
(ナクソス・ジャパン)

カール・ゴルトマルク(1830-1915):交響詩集 第1集
ファブリース・ボロン(指揮)、バンベルク交響楽団

ハンガリーで貧しいユダヤ人の息子として生まれたゴルトマルクは、地元の音楽学校で才能を認められ、ウィーンに留学します。しかし金銭的理由から1年で学校をやめざるを得なかった彼は、ウィーン工科大学に入学し、学業を続けながら私的にヴァイオリンと音楽理論を学び、ほとんど独学で作曲技法を身に着けました。彼は音楽に身を捧げることに決め、音楽教師として働きながら一旦ハンガリーに戻り、独自の活動を始め少しずつ成功を重ねていきます。1860年にはウィーンに戻り序曲「シャクンタラー」やスケルツォを作曲しましたが、重厚な和声と勇壮なメロディは当時流行していたワーグナー作品の影響を強く受けており、それは成功作である歌劇《サバの女王》(1875)でも変わることがなく、一部の批評家には「二流のワーグナー」と揶揄されることもありました。とはいえ、84歳でこの世を去るまで、彼は作曲家としても教師としてもウィーンの音楽界で賞賛される存在であり続けたたのです。
(ナクソス・ジャパン)

トイヴォ・クーラ(1883-1918):ヴァイオリンとピアノのための作品集
ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)、オリヴァー・トリンドル(ピアノ)

フィンランドの知られざる作曲家トイヴォ・クーラの作品集。作曲家、指揮者として名声を獲得し始めたさなか、酒宴の席で口論となり34歳の若さでこの世を去ってしまった悲劇の作曲家です。彼はシベリウスに作曲を学びましたが、自身は管弦楽作品はあまり好まず、ピアノ曲や合奏曲、室内楽作品などに関心を向けていました。とりわけ、ヴァイオリニストを目指していたせいもあり、作品の中でヴァイオリン曲が大きな比重を占めています。アルバムの中で中心となるヴァイオリン・ソナタは1907年、24歳の作品ですが、すでに確立された作風を備えています。ニーナ・カーモンは以前にも他のレーベルでクーラのソナタを録音するほど、彼の作品に心酔しているヴァイオリニスト。フィンランドの風景が映し出された表情豊かな小品も聴きどころです。
(ナクソス・ジャパン)

テオドール・デュボワ(1837-1924):ヴァイオリン協奏曲と作品集
インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)、ルーカス・マリア・クーン(ピアノ)、ラオウル・グリュナイス(指揮)、ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団ザールブリュッケン・カイザースラウテルン

1837年、シャンパーニュ地方で生まれたデュボワの作品集。ランス大聖堂の教会楽長ファナールから教えを受け、その後はパリ音楽院でトマに師事、ローマ大賞を受賞します。以降、マドレーヌ寺院やサント=クロチルド教会の楽長を務めますが、トマの死に伴い、パリ音楽院院長に就任しました。しかし1905年のローマ賞でラヴェルが参加資格を失った一件から引責辞任、その後は作曲家として多くの作品を残しています。一時期は歌劇作曲家を夢見ていたとも言われますが、このアルバムに収録されているヴァイオリン作品もなかなか聞きごたえがあり、これらは音楽理論家としても影響力があったデュボワならではの堅固たる作品と言えるでしょう。アンリ・マルトーに献呈されたヴァイオリン協奏曲、イザイに献呈されたソナタはどちらもロマンティックな味わいに満ちています。
(ナクソス・ジャパン)

カールマン(1882-1953):喜歌劇《皇后ジョセフィーヌ》(2枚組)
マリウス・ブルケルト(指揮)、フランツ・レハール管弦楽団、他

オーストリアで活躍する演劇ディレクター、ミヒャエル・ラクナー。2004年から務めていたバート・イシュルの“レハール音楽祭”の監督を2017年で辞任するにあたり、最後の演目として選んだのがカールマンの《皇后ジョセフィーヌ》でした。1936年にチューリヒで初演されたこの喜歌劇は、実在の女性ジョセフィーヌ・ボアルネが主人公。若くて美しい未亡人ジョセフィーヌが占い師から「あなたは皇后になる」という予言を受けてから、ナポレオンと出会い、紆余曲折を経て皇后になるまでの物語をカールマンは美しい音楽で描いています。もともとこの作品は、カールマンの亡命先であるニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演する予定でしたが、主役を歌う予定の歌手が事故死してしまい、代役が見つからず、その希望は絶たれ、作品は忘れ去られてしまいました。今回の演奏はカールマンの音楽が持つ哀愁や深みも含めた感動的な演奏が繰り広げられています。
(ナクソス・ジャパン)

リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):ピアノ四重奏曲/ピアノ三重奏曲
ダニエル・ブリュメンタール(ピアノ)、ドーレン・ディングリンガー(ヴァイオリン)、トニー・ニス(ヴィオラ)、アレクサンドル・ヴァイ(チェロ)

オペラや大規模な管弦楽作品で知られるリヒャルト・シュトラウスですが、10代から20代にかけての初期の時代には何曲かの室内楽作品を書いていました。このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲は1878年、シュトラウス14歳の作品で、ピアノ三重奏曲としては2番目にあたります。彼の父が敬愛していたモーツァルトやベートーヴェンをモデルにした素直な作品ですが、第1楽章第2部での唐突に断ち切られるメロディなど、野心的な部分もかなり見られます。1884年のピアノ四重奏曲はすでにこなれた作風を持ち、管弦楽法に長けたシュトラウスの作品であることがはっきりわかるでしょう。メロディの美しさよりも、各々の楽器から生まれる響きが大切にされており、若い作曲家の作曲技法が遺憾なく発揮された作品です。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・フリードリッヒ・ファッシュ(1688-1757):宗教的作品集
ヘルマン・マックス(指揮)、ライニッシェ・カントライ、ダス・クライネ・コンツェルト

ドイツ後期バロック期に活躍した作曲家ファッシュ。ヴァイオリニストとして才能を開花させ、ドイツ全土で演奏旅行を行い、1714年にバイロイトの宮廷楽団に採用され、1722年にはプロイセン、ツェルプストの宮廷楽長に就任。その地で生涯を過ごしました。彼はツェルプストの音楽監督として、当時の宗教的傾向を研究し、それに見合った作品を書くことを自らに課し、全ての教会暦の日のためのカンタータを書いたとされていますが、その作品は存命中には出版されることがなく、管弦楽作品以外のほとんどは散逸してしまいました。このミサ曲ト長調は数少ない譜面が残存している宗教曲で、使われているテキストに細心の注意を払い、短い序曲のあと、最初にソプラノのソロが登場するなど言葉の意味を強調するために様々な手法が用いられています。ソロ楽器のオブリガートやアリアなどがふんだんに使われた華麗な作品を、名手ヘルマン・マックスが迫真の演奏で聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年09月03日 00:00