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10月24日更新:『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』50周年記念エディション発売記念、 マスターズ・チョイス ビートルズ・スペシャル!毎日更新!

ビートルズマスターズチョイス

それは至極の「愛の音像化」、The Beatlesの歴史と並走した"ヨーコの軌跡"の起点

John Lennon & Yoko Ono『「未完成」 作品第1番 トゥー・ヴァージンズ』

「世界で最も有名な日本人」他数々の渾名を持つオノ・ヨーコ。フルクサスとの活動にも代表される様に女性前衛芸術の旗手でもあるが、ジョン・レノンとの一連の活動が良くも悪くも彼女の名声を高めたことは紛れも無い事実である。そしてその最大のターニングポイントになった作品こそこの未完成作品と銘打たれた「Two Virgins」である。器楽と絶叫の即興セッション、おおよそ15分ほどの2種のトラックで構成された作品を"いわゆる"音楽として知覚するのは極めて困難だろう。しかしこの作品の本質はそこにはない。恋慕を募らせた(それが倫理的に問題であったとしても)2人の音楽家/芸術家が半ば衝動的に創り上げた作品、それは生々しさの点でもあまりに鮮度の高い愛の結晶なのだ。2人の「創意のぶつかり合い」であると同時に、「2人がいる」という状況のサウンドスケープ。この作品が持つ得体の知れない熱量、それは月並みなラブソングにはない圧倒的な説得力を帯びているのである。更に2つの未完成作品の製作後、本格的な音楽活動に乗り出すこととなる。プラスチック・オノ・バンドの結成、ソロ活動、ジョン・レノンの死を経て2018年の最新作「ウォーゾーン」に至る。また2016年より彼女の「再評価プロジェクト」で進行しており前述の未完成作品やソロ作品を、最新リマスター・CD/Vinylの2形態でリリースしている。彼女の軌跡を改めて追うのもまたThe Beatles探究なのかもしれない、と僕は思う。

オンライン:板谷 祐輝

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平和を見つめたヨーコの音楽は、再解釈の果てに今力強く世界に響く

Yoko Ono『ウォーゾーン』

「平和を叫ぶ」とはこのことなのだろう。過激ながらも常に平和を考え続けたオノ・ヨーコの音楽だからこそ、それを感じることができる。2013年の《Take Me to the Land of Hell》以来5年ぶりとなる最新作、それはただの過去作のセルフカバー集と断ずるにはあまりにも"強すぎる"作品だ。確かに《無限の大宇宙》や《空間の感触》などのソロ作に収録されていた楽曲を現在に合わせた音像に作り替えているのだが、その根底には平和への強い意志が横たわっている。冒頭の「Warzone」は動物の鳴き声と銃声を加えたことで生々しく、「Woman Power」は今の声で叫ばれより力強く、そして「Imagine」はあまりに神々しく。元々彼女の音楽は"音楽という域"を超えたメッセージを孕んでいるが、本作はそれを如実に感じることができる。まだまだ僕は、世界はオノ・ヨーコを必要としている。

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板谷 祐輝の「私とビートルズ」

僕はビートルズをリアルタイムで知らない。あるテレビ番組のオープニングで流れる「Help!」くらいが僕とビートルズの接点だった。母はビートルズが好きだった。クラシック音楽好きだったはずだがそれでもビートルズは母の琴線に触れていた。あぁビートルズって音楽における"インフラ"なんだ、そう思った瞬間余計にビートルズから離れたいと思った。そんな幼少期を経たある時、一人暮らしをしていたアパートの近くにあったパスタ屋にフラっと入った。そこはひたすらビートルズが流れていた。いや、ビートルズ以外は流れなかった。マスターはカバーも演るくらいビートルズ狂いだった。少し話した時の、そのビートルズ愛とも言うべき熱量は尋常じゃなかった。何が彼をそんなに惹きつけるのかという興味もあったが、それ以上にその愛に当てられたのかもしれない。気づいたら「サージェント・ペパーズ~」を聴いていた。

タグ : マスターズチョイス

掲載: 2018年10月24日 17:30