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ニール・ヤング(Neil Young)、ライヴ・アーカイヴ・シリーズ新作は76年のアコースティック・パフォーマンス

Neil Young

ロック・シーンにおける孤高のレジェンド、ニール・ヤング。過去のオリジナル・アルバムをリイシューするシリーズ、そして貴重な未発表ライヴ音源を発表していくライヴ・アーカイヴ・シリーズ、さらには新作のリリースなど、今なお精力的な活動を続ける彼から、新たな宝物が届けられた。それが、1976年11月にアメリカ各都市で行われていたツアーの中から選りすぐりのアコースティック・パフォーマンスを収録した『SONGS FOR JUDY』だ。

1976年といえば、3月にニール・ヤング&クレイジー・ホース名義で初の来日公演が実施された年で、日本のファンには非常に重要な年であると言えるだろう。来日公演の後、ニールはヨーロッパをツアーし、その年の後半にはクレイジー・ホースと共に全米各都市を周るツアーを行なっている。今作『SONGS FOR JUDY』は、そのツアーの中から、厳選された22曲のアコースティック・パフォーマンスを収録したライヴ・アルバムとなっている。
このライヴ・レコーディングが行われた時期における楽曲サイクルは、実に独特かつパワフルなものとなっている。1年のうちほとんどをクレイジー・ホースとのツアーで世界中を回り、その合間にニールは長くレコーディング音源としては発表していなかった楽曲などに集中し、その楽曲に新たな力を授けていったのだ。今作に収録されている数々の宝石のような曲の中には、「No One Seems To Know」のように、このアルバムのリリースがなければ日の目を見ることのなかった未発表楽曲も収録されているのだ。

この生々しい音源の数々は、 演奏の最中であっても楽曲に息吹を与え、その楽曲性に変化をもたらすことを平然とやってのける…。ニール自身のアーティスト性をありのまま反映している音源だといえるだろう。この時期に書かれた楽曲はその後しばらく姿を消し、ニールの活動周期によって再びライヴで披露される、といったものとなっている。その好例ともいえるのが、「White Line」と「Give Me The Strength」だろう。前者は1990年に、後者はつい最近となる2017年にようやく正式な音源としてリリースされることとなった楽曲なのだ。

今回のアルバムでさらなる喜びを感じさせてくれるポイントは、バッファロー・スプリングフィールドの「Mr. Soul」(67年)や、時代を超えて輝き続ける彼の初期ソロ・アルバムの中から「Here We Are In The Years」(68年)、「The Losing End」(69年)といった初期の宝石のような楽曲が、ここで披露されている点だ。

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タグ : リイシュー ロック復刻&発掘

掲載: 2018年11月05日 18:18