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The Gil Evans Orchestra(ギル・エヴァンス・オーケストラ)、豪華メンバーでの久々のスタジオ・レコーディング作

GIL EVANS

マイルス・デイヴィス『クールの誕生』をはじめ、その後のマイルスとの一連のコラボ作『マイルス・アヘッド』『スケッチ・オブ・スぺイン』等で知られるアレンジャー、コンポーザーのギル・エヴァンス。本作は、ギル・エヴァンス・オーケストラとしては40数年ぶりのスタジオ・レコーディング作となった『HIDDEN TREASURES MONDAY NIGHTS VOLUME ONE』。

かつて自己の音楽の表現、追求の場として、1983年からニューヨークのジャズ・クラブ、スイート・ベイジルで毎月曜日に自身が率いるマンデイ・ナイト・オーケストラによるライヴをスタートさせ、そのメンバーにはニューヨークのファースト・コールのミュージシャンが多く参加し、以降1994年まで続く同クラブの名物企画となりました。なおギル・エヴァンスは1988年に亡くなったため、その後は息子であり、トランぺッターのマイルス・エヴァンスが引き継ぎ、その新生ギル・オーケストラで90年代には来日公演も行われました。

本作では、そのマンデイ・ナイト・オーケストラ時代を想起させるギルの音楽をここに再現。ギル・エヴァンス・オーケストラゆかりの面々が再集結し、ゲストにはスティングやローリング・ストーンズとの共演でも知られるベースのダリル・ジョーンズ、リヴィング・カラーのギタリスト、ヴァーノン・リードらが参加。

なお、この『HIDDEN TREASURES』シリーズは3部作で完結予定となっており、次作以降のリリースも期待できます。

トラックリスト ( )内は作曲者:
1. SUBWAY(Pete Levin)10:56
2. LL FUNK(Miles Evans)5:29
3. I SURRENDER(Delmar Brown/Alex Foster)7:17
4. GROOVE FROM THE LOUVRE(John Clark)9:50
5. LUNAR ECLIPSE(Masabumi Kikuchi) 6:28
6. MOONSTRUCK(Gil Evans)1:49
7. ELEVEN(Gil Evans)5:24

メンバー:
Kenwood Dennard - Drums, Mino Cinelu - Percussion, Mark Egan - bass, Pete Levin - keyboards, Miles Evans - trumpet, Shunzo Ohno - trumpet, David Taylor - Bass Trombone, John Clark - French Horn, Chris Hunter - Alto Sax, Flute, Alex Foster - Tenor Sax, Soprano Sax, Darryl Jones - Bass (Tune 2), Matthew Garrison - Bass & Bass Solo (Tune 2), Vernon Reid - Guitar (Tune 2), Paul Shaffer - Fender Rhodes (Tune 2), David Mann - Alto Sax (Tune 2), Gil Goldstein - Piano (Tunes 1,2,5,6), Delmar Brown - Synthesizer (Tunes 1,2,5), Charles Blenzig - Synthesizer (Tunes 2,3,4,7), Gabby Abularach - Guitars (Tunes 1,4,5), Jon Faddis - Trumpet (Tunes 1,5,6), Dave Bargeron -Trombone (Tunes 1,5,6), Gary Smulyan - Baritone Sax (Tunes 1,5,6), Birch Johnson - Trombone (Tunes 3,4,7), Alex Sipiagin - Trumpet (Tunes 3,4,7), Alden Banta - Baritone Sax (Tunes 3,4,7)

ギル・エヴァンス・サウンドの“マジック”を聴く4選

マイルス・デイヴィス/クールの誕生

編成の中にフレンチ・ホルン、チューバが加わっているのがギル・アレンジのマジック。9重奏団なのに、ジャズ・オーケストラのような響きをも感じさせるところは何度聴いてもスゴイ。ギルとマイルスとのコラボの最初期の一作であり、3曲目“ムーンドリームス”でのギルのアレンジは絶品。この世のものとは思えないドリーミーなハーモニーが素晴らしい。

マイルス・デイヴィス/マイルス・アヘッド

『クールの誕生』でのギルとマイルスのコラボ関係がさらに前進(アヘッド)した1957年の傑作。マイルスはここではフリューゲルホーンのみをプレイし、バックのラージ・アンサンブルに見事に呼応する。管楽器ひとつひとつにカラーがあり、色彩豊かなサウンドをと独特のハーモニーを聴かせてゆく。名曲“ザ・デューク”、そしてイントロがかっこいい“ニュー・ルンバ”など聴きどころ多し。

ギル・エヴァンス&テン

1曲目、軽快にはじまるタイトル曲(ポール・サイモンのカヴァー)で一気にボブ・ジェームスのクロスオーヴァーな世界に引き込まれると同時にストリングスを含めたボブの巧みなアレンジにも心奪われる1975年の一作。パティ・オースティンの歌う“アイ・フィール・ア・ソング”他、卓越したエレピのプレイも手伝って終始70年代の空気感たっぷりのサウンドが素晴らしい。

プレイズ・ジミ・ヘンドリックス

キーボーディストとしてだけでなくアレンジャーとしても優れた才能を存分に発揮した1976年作。後にサンプリング・ネタ等で多用されるボブの名曲“ウェストチェスター・レディ”収録。R&B、アイリッシュ音楽、ハリー・べラフォンテのカヴァーなどユニークな選曲が特徴。ホーンやストリングスも効果的に使われ、ダイナミックなサウンドを響かせている。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年11月16日 17:30