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Toccata Classics レーベル~2019年1月発売予定新譜情報(8タイトル)

toccata

「知られざる作曲家による知られざる作品」をモットーに発足したイギリスのレーベル「Toccata Classics(トッカータ・クラシックス)」。今回も珍しい作品が目白押しです!
パガニーニの名曲“24のカプリース”を全曲管弦楽編曲したものや、ウィーンの作曲家リヒャルト・シュテール(1874-1967)の“ヴァイオリン・ソナタ集”、チェコ生まれの作曲家ライヒャの「ピアノ作品全集 第3集」、エストニアの作曲家ペルト・ウースベルグ(1986-)の「合唱作品集 第1集」、イタリア・バロックの作曲家ニコラ・ファーゴ(1677-1745)の「独唱と通奏低音のためのカンタータとアリエッタ 第2集」、ロシアの作曲家ゲオルギー・コニュス(1862-1933)の「ピアノ作品集」など、ほぼ世界初録音のCD8タイトルがリリースされます。(ウースベルグは一部世界初録音)

世界初録音!
『パガニーニ・バイ・アレンジメント』~パガニーニ(1782-1840):24のカプリース Op.1(M.スコリクによる管弦楽編)
アレクサンドル・ゼムツォフ(指揮)、リヴィウ国際交響楽団

多くの作曲家たちにインスピレーションを与えたパガニーニの「独奏ヴァイオリンのための24のカプリース」。作品をテーマに変奏曲を書いた人もいれば、シューマン、シマノフスキ、エネスコのようにピアノ伴奏を加えるなど作品そのものに編曲を加えた人もいます。
そんな中、ウクライナの現代作曲家スコリクは、24曲すべてを管弦楽用に編曲、各曲は驚くほどに多彩な響きをまとい、時にはユーモアも交えながら展開され、聴き手に新たな可能性を示しています。
15歳からヴァイオリニストとして活動している指揮者のゼムツォフは、原曲を知り尽くしており、2015年から芸術監督を務めるリヴィウ国際交響楽団を自在に操り、作品の魅力を存分に伝えています。このアルバムは編曲者スコリク80歳の誕生日を記念するために企画されました。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
リヒャルト・シュテール(1874-1967):室内楽作品集 第3集~ヴァイオリン・ソナタ 第1番&第2番
ウルリケ=アニマ・マテ(ヴァイオリン)、スコット・ファイゲン(ピアノ)

ウィーンで生まれ、ウィーン音楽院でローベルト・フックスに作曲を学んだシュテール。合唱団のコレペティートルを務めたのち、フックスの後任として音楽院の音楽理論の教授に就任、数多くの学生を育てながら(学生の中にはカラヤンやゼルキンも含まれる)オーストリア軍の医師としてウィーン郊外の病院にも勤務しています。しかしユダヤ系であったため、1939年にアメリカに亡命、カーティス音楽院の教授となり、ボッサールやバーンスタインを教えました。
シュテールの作風はコルンゴルトやマルクスのようにロマン派の味わいを強く残すもの。Toccataレーベルからはこれまでにチェロとピアノのための作品集(TOCC-210)、ピアノ三重奏曲と歌曲(TOCC-446)の2枚がリリースされており、このヴァイオリン・ソナタ集は第3集となります。
彼は生涯に15曲のヴァイオリン・ソナタを作曲しており、アルバムに収録された第1番と第2番は、とりわけウィーンの良き時代の甘い雰囲気を湛えた美しい曲です。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
ニコラ・ファーゴ(1677-1745):独唱と通奏低音のためのカンタータとアリエッタ 第2集
サビーノ・マンツォ(チェンバロ&指揮)、サンタ・テレサ・デイ・マスキ(アンサンブル)

イタリア・バロックの作曲家、ニコラ・ファーゴのカンタータ集第2集。第1集(TOCC-367)と同じくストラーノのカウンターテナーとマンツォ率いる「サンタ・テレサ・ディ・マスキ」による溌剌とした演奏です。
イタリアのターラントに生まれ、"イル・タランティーノ"と呼ばれたファーゴは、この時代に発展した「室内カンタータ」(声楽とアンサンブルのための一種のミニオペラ)の第一人者として知られ、その作品は劇的であり、どれも魅力的な旋律が溢れています。第1集と同じく、曲間には器楽曲を挟み(このアルバムではスチプリアーニのトッカータ)全体が一つの作品として構成されているところにも注目です。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
ゲオルギー・コニュス(1862-1933):ピアノ作品集
ジョナサン・パウエル(ピアノ)

ロシアの作曲家ゲオルギー・コニュス。すぐ下の弟ユーリはハイフェッツが愛奏した「ヴァイオリン協奏曲」を作曲、またその下の弟レフも、やはり作曲家、教育者として音楽に携わり、3人あわせて"コニュス3兄弟"として名を馳せています。
3兄弟の長兄ゲオルギーは、モスクワ音楽院でタネーエフとアレンスキーに師事、チャイコフスキーから前途有望として賞賛されたものの、結局は作曲家としてよりも楽曲分析に力を入れたためか、数多く残された作品のほとんどは忘れ去られてしまいました。しかし、彼の作品はどれも調和が取れており、晩年にはスクリャービンを思わせる神秘的な作風も用いるなど聴きどころが多く、このアルバムに収録された小品は彼の特徴を端的に表すもの。
スクリャービンを得意とするピアニスト、ジョナサン・パウエルの演奏はコニュスの魅力を存分に引き出しています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
ライヒャ(1770-1836):ピアノ作品全集 第3集~エチュード集またはエグゼルシス集 Op.30 他
ヘンリク・レーヴェンマルク(ピアノ…Steinway D)

チェコ生まれの作曲家ライヒャ(レイハとも)。24曲の木管五重奏をはじめとした数多くの「管楽器のための作品」など、管楽器作品のパイオニアとして知られますが、実はピアノ曲でも「フーガ」や「変奏の技法」など趣向を凝らした興味深い作品を残しています。
この「エチュード集またはエグゼルシス集 Op.30」はピアノを演奏する上で要求されるさまざまな技術を克服するために作曲された曲集。音階やトリル、三度重音などの基本的な練習に加え、ト音記号、ハ音記号などが入り組んだ「音部記号」の読み方、異名同音の読み方の練習などさまざまな仕掛けが施されています。ライヒャの独創性と魅力的な旋律を味わうことができる1枚です。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音!
ペルト・ウースベルグ(1986-):合唱作品集 第1集
エンドリク・ウクスヴァラフ(指揮)、コレギウム・ムジカーレ室内合唱団

エストニア出身のウースベルグ。2004年にエストニア音楽院の指揮科を卒業し、作曲家、指揮者としてだけでなく、映画俳優としても活躍しているマルチな才能を持った人です。
このアルバムに収録された合唱曲は、最近のバルト合唱音楽の特徴を示すもので、広大なベースラインの上で静かに紡がれる旋律に、ときおり差し込まれるわずかな不協和音がスパイスとなり、これが絶妙な美しさをもたらします。
2010年に設立されたコレギウム・ムジカーレ室内合唱団はエストニア屈指の室内合唱団。ルネサンスから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、エストニアの作曲家、ペルトやトゥールらの作品を積極的に紹介し、エストニアの音楽大使としての役割も担っています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
ハンス・ヴィンターベルク(1901-1991):室内楽作品集 第1集
アリゾナ管楽五重奏団

プラハ出身の作曲家ヴィンターベルクは、同世代の多くのユダヤ系作曲家たちと同じくナチス政権の迫害を受け、一時はテレージエンシュタットで拘禁されましたが、幸運にも生き延びることができ、ほぼ90年という長寿を全うしました。
十二音技法にはあまり関心がなく、基本的に新古典派の作風を守ったヴィンターベルクの作品は、どれも親しみやすく、マルティヌーやプーランク風の味わいも感じさせます。
このアルバムでは彼の数多い室内楽作品の中から4曲を選曲。どれもリズミカルでユーモラスな曲調をもっています。なかでも1959年に作曲された「フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとチェンバロのための組曲」は、チェンバロ・ヴァージョンとピアノ・ヴァージョンの2種類が演奏されており、その響きの違いを楽しむことができます。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
アーノルド・グリラー(1937-):管弦楽作品集 第2集
アレクサンダー・ウォーカー(指揮)、ムジカ・ヴィーヴァ管弦楽団

イギリスの作曲家アーノルド・グリラー。著名なヴァイオリニストを父に持ち、世界的に有名な音楽家たちに囲まれて幼少期を過ごした彼は、その経験を生かした個性的な作品を数多く作曲しています。
第1集(TOCC-424)に続くこの管弦楽作品集第2集には、唯一の「交響曲」を含む4作品を、NAXOSにも興味深い録音がある指揮者ウォーカーの演奏で収録。混沌の響きで幕を開ける交響曲は、楽章が進むに従いさまざまな楽想が交錯し聴き手を飽きさせることがありません。他には力強くユーモラスな「スケルツォイド」、ジャズ風な味わいを持つ「序奏、ケークウォークとアレグロ」、タイトル通り激しさと熱狂溢れる「協奏的ラプソディ」が収録されています。
(ナクソス・ジャパン)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年12月04日 00:00