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オルガ・シェプス初の室内楽~生誕100年を迎えるヴァインベルクの大作・ピアノ五重奏曲

シェプスとクスSQによるヴァインベルク

オルガ・シェプス最新録音は、初の室内楽――生誕100年を迎えるヴァインベルクの大作・ピアノ五重奏曲の新録音!

2019年、生誕100周年を迎えたミェチスワフ・ヴァインベルク(またはモイセイ・サムイロヴィチ・ヴァインベルク)。ポーランド出身で、ソヴィエト連邦、ロシアで活動した現代作曲家です。幼い頃から当時の社会を席捲していた反ユダヤ主義政策に巻き込まれ、家族を次々と失っただけではなく、亡命先のソヴィエトでは、ジダーノフ批判のため作品の上演を禁止され自らも逮捕されるなど、苦難の半生を送りました。しかし戦後は名誉回復がなされるとともに、ショスタコーヴィチと親交を結ぶなど作曲家として名を上げ、1996年にこの世を去るまでに20曲ほどの交響曲、7曲のオペラを含む数多くの作品を残しています。これらの作品は「ショスタコーヴィチの亜流」とされ一時期は忘れられていましたが、近年再評価が進み様々な曲が演奏されるにつれ、彼独自の作曲様式と思いがけないほどの抒情性が見直され、21世紀に入ってからは「20世紀ロシアを代表する作曲家の一人」として新たな人気を獲得しています。

このアルバムでは鬼才ピアニスト、オルガ・シェプスとクス・クァルテットが1944年に作曲された「ピアノ五重奏曲」を演奏。ヴァインベルク復興に力を入れているギドン・クレーメルも2枚目のヴァインベルク・アルバムで取り上げ(ピアノはアヴデーエワ)、陰鬱な表情と荒れ狂う狂気がないまぜとなった“ロシア・モダニズム”の頂点を成す大作を、脂の乗り切ったアーティストによる素晴らしいアンサンブルでお楽しみいただけます。
(ソニーミュージック)

収録内容
ミェチスワフ・ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲 Op.18

【演奏】
オルガ・シェプス(ピアノ)
クス・クァルテット
[ヤーナ・クス(ヴァイオリン)オリヴァー・ヴィレ(ヴァイオリン)
ウィリアム・コールマン(ヴィオラ)ミカエル・ハクナザリアン(チェロ)]

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年10月11日 12:00