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日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!「マショー:ノートル・ダム・ミサ」

マショー:ノートルダム・ミサ

2019年10月13日(日)日経新聞日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!
「世界初『俺のミサ曲』 呪術めいた雰囲気」(鈴木淳史氏評)

2019年10月13日(日)日本経済新聞日曜版の名物コラム「名作コンシェルジュ」に、14世紀に活躍した作曲家ギョーム・ド・マショー(1300頃~1377)が作曲した「ノートル・ダム・ミサ」(ハルモニア・ムンディ HMX2901590)が取り上げられました。音楽評論家の鈴木淳史氏は「世界初『俺のミサ曲』 呪術めいた雰囲気」と題し、以下のように評しています。

「この時代までの作曲家は、自己主張の少ない職人タイプばかりだった。その中でマショーは自分の作品集をまとめて豪華な写本にするなどアピールにも長け、アーティストとしての自意識を初めてもったヨーロッパの作曲家だ。」
「その彼の代表作が、この『ノートル・ダム・ミサ』。それまでの典礼用のミサ曲は、各部分を様々な作曲家が作り、それらを組み合わせて奏でられていた。(略)しかし、マショーは一人でミサ曲の通常文すべてに多声による音楽をつけた。」
「20世紀も終わる頃にリリースされた、マルセル・ペレス率いるアンサンブル・オルガヌムの演奏は衝撃そのものだった。(ミサ固有文を補う)グレゴリオ聖歌からして、すでに呪術めいた雰囲気なのである。そして、最初の通常文『キリエ』が始まったときのアタマを殴られたような圧倒的なインパクト。ゆったりとしたテンポから放たれる、不協和音の応酬がとんでもない迫力だ。」
「ヨーロッパがヨーロッパになりきらぬ時代。キリスト教が東方からやって来たという事実をセンセーショナルに示すのである。」

このCDは、今年4月に火災に見舞われたノートルダム寺院の再建のため、1995年11月録音の名盤がジャケットも新たに再発売されたもので、売上の一部がハルモニア・ムンディを通じて、再建のため寄付されます。ノートルダム寺院の火災は日本でも大きく報道されましたが、この機会に、寺院ゆかりの14世紀の音楽に耳を傾けることで、その長い歴史の一端に触れるのも意義深いことではないでしょうか。

※ページ下部の「関連商品」には、「ノートル・ダム・ミサ」のCDとともに、同じ演奏団体による「ノートルダム楽派」のCDをご紹介しています。鈴木淳史氏は当コラムの最後でこのCDを取り上げ、「マショーより2世紀も古い、じつにシンプルな音楽だが、聴き比べるとマショーの斬新さがより明確になるはずだ。」と結んでいます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

アンサンブル・オルガヌム
アンサンブル・オルガヌム (C)H.Milhau

【曲目】
ギョーム・ド・マショー(1300-1377):ノートル・ダム・ミサ

【演奏】
マルセル・ペレス(指揮)
アンサンブル・オルガヌム

【録音】
1995年11月

カテゴリ : ニュース

掲載: 2019年09月08日 11:00