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まきみちる(Michiru Maki)新作『マイ・ソングス・フロム・ニューヨーク(My Songs from New York)』

1966年「若いってすばらしい」の大ヒットで60年代を代表する元祖アイドルの草分けシンガーとして日本のポップスシーンで活躍してきた「まきみちる」。彼女は以前からジャズにも深い理解と共感を寄せており、2006年にはエリック・ミヤシロのオールスターバンドをバックに、フランク・シナトラの作品集をリリースしている。

本作は、まきみちるにとって、まさに"マイ・ソング"とも呼べる日本の歌を中心に超豪華ジャズメンをバックにニューヨーク録音を敢行。サイドメンにはケニー・バロン(ピアノ)、北川潔(ベース)、ジョナサン・ブレイク(ドラム) の他、ギタリスト兼アレンジャーとしてベテランギター奏者の直居隆雄が参加している。アレンジは直居隆雄と塚山エリコが担当、多彩な楽曲の特性を見事に活かしたサウンド作りで、盤石なサポートを展開しています。

収録曲は全12曲。アニメ「ルパン三世」の挿入曲"ラブ・スコール"の英語バージョン、沢田研二のソロ・デビュー曲"君をのせて"、大ヒットメーカーの二人、山上路夫作詞、村井邦彦作曲の"打ち明けて"、さらに、懐かしの名曲"蘇州夜曲"や"爪"、"見上げてごらん夜の星を"などなど、いずれも名作ばかり。どの曲も素晴らしいジャズアレンジで寄り添うようなジャズメンの歌伴がゴージャスな雰囲気を醸し出しています。

録音は今年2019年7月にニューヨーク、「サムライ・ホテル・レコーディング・スタジオ」にて。録音エンジニアはレディー・ガガ、シンディー・ローパー、小曽根真、ウィントン・マルサリスなど、錚々たるミュージシャンのレコーディングにクレジットされているアキヒロ・ニシムラが担当、絶妙な音響バランスでベテラン・ミュージシャンたちの素晴らしい音世界を見事に捉えています。また、マスタリングは、フィリップ・ベイリー、ブラッド・メルドー、カマシ・ワシントンなどのCDやアナログレコードのマスタリングで知られるAlex DeTurkが担当しています。

なお、本CDは新製法の微細転写技術と反射膜に特殊合金を採用したメモリーテック社の高音質CD「UHQCD」を採用。目の前で唄っているような生々しいヴォーカル・サウンドとゴージャスなピアノの響きを十分堪能することができます。オーディオファンにもお勧めの一枚です。通常のCDプレーヤーで聴くことができます。(販売元)

 

【収録曲】
1. ラブ・スコール (M.McDermott/C.Jones/大野雄二)
2. 君をのせて (岩谷時子/宮川泰)
3. イン・ザ・スティル・オブ・ナイト (荒木とよひさ/美野春樹)
4. 黄昏のビギン (永六輔/中村八大)
5. 見上げてごらん夜の星を (永六輔/いずみたく)
6. 胸の振り子 (サトウハチロー/服部良一)
7. 河のゆくえ (山上路夫/村井邦彦)
8. 蘇州夜曲 (西條八十/服部良一)
9. 爪 (平岡精二)
10. ライティングビューロー (森野みえ/直居隆雄)
11. 打ち明けて (山上路夫/村井邦彦)
12. メイビー・セプテンバー (R.Evans/J.Livingston/P.Faith)

【メンバー】
まきみちる (ヴォーカル)/ Michiru Maki (vo)
ケニー・バロン (ピアノ)/ Kenny Barron (p)
北川潔 (ベース)/ Kiyoshi Kitagawa (b)
ジョナサン・ブレイク (ドラムス)/ Johnathan Blake (ds)
直居隆雄 (ギター)/ Takao Naoi (g)

録音:2019年7月1~3日/ サムライ・ホテル・レコーディングスタジオ (ニューヨーク)

【まきみちる プロフィール】
65年、ペギー・マーチのヒット・ソングのカバー曲「可愛いマリア」でレコードデビュー。翌66年に「若いってすばらしい」(作詞: 安井かずみ/作曲: 宮川泰)が大ヒットし、一躍、当時のポピュラー・シーンに登場する。70年に第一線の歌手活動を引退したのち、スタジオ・ミュージシャンとして活動を再開。彼女がヴォーカルを担当したCM曲は2000曲にのぼる。また、バックコーラスとしての活動も活発に行い、岩崎宏美「ロマンス」「霧のめぐり逢い」、山口百恵「しなやかに歌って」、沢田研二「サムライ」、ピンク・レディー「モンスター」など、数多くのヒット・ソングのレコーディングに参加している。2006年、自身初のジャズ・アルバムとなる「マキズ・バック・イン・タウン」をリリース、絶大な人気を誇るトランペッターのエリック・ミヤシロが率いるビッグ・バンドと共に、敬愛するフランク・シナトラのナンバーを歌い上げた。

タグ : J-JAZZ

掲載: 2019年10月31日 09:20