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パトリシア・プティボン、7年振りの新作!『愛と死と海』~フォーレ、プーランク、ヤン・ティルセン、他

パトリシア・プティボン

フランスの名花、プティボン、7年の沈黙を破ってソニー・クラシカルに移籍!ファースト・アルバムはフォーレからジョン・レノンまでを駆け巡る、愛と死と海についてのソングブック。

ウィリアム・クリスティに学び、アーノンクールに認められて世に出たフランスの名歌手パトリシア・プティボン。もともとオペレッタとバロック・オペラで独特の存在感を放っていました。その名前が一躍有名になったのは、2001年にリリースされた「Airs baroques francais - フランス・バロックアリア集」(Virgin→Erato)でした。その後はバロックだけでなくベルクの「ルル」にまでレパートリーは及び、多様なスタイルの表現様式に対応した凄まじいまでの表現力は世界的に高い評価を得ています。2014年にリリースされた「風変わりな美女~フランス歌曲集」(DG)は、彼女の原点に立ち返るような意義深い作りがなされたアルバムでした。
それから7年ぶりに録音された新作が、ソニー・クラシカルへの移籍第1弾としてリリースされます。題して「愛と死と海」!

基本は、長年のパートナー、スーザン・マノフによるピアノ伴奏のリサイタルですが、時折りアコーディオンやパーカッション、バグパイプの響きが加わります。
クラシック歌曲のリサイタルですが、プティボンではいつものことながらクラシックの垣根を破壊してしまいます。人間にとって欠くことのできない「愛」「死」「海」という3つのキーワードをコンセプトに、フォーレ、プーランク、アーン、クラなどのフランス歌曲から、ラミレス、ロドリーゴ、グラナドスなどのスペインのポスト・ロマン主義へ、きっちりとしたクラシカルなフォーマットから、アレンジが加えられた最近のソングまで、時空と国境を軽々と超えていきます。ここにあるのは文字通り自由の精神といえましょう。

愛の神秘、死への魅惑、そして躍動感に満ちた海。プティボンはこれらの要素の間を泳ぎ回る、「歌う人魚」と化し、聴く者に力と感動を与えてくれます。
「海は人類の傷と汚れを洗い流す」という言葉があるように、音楽は空を空洞にし、海を内面化します。このように、プティボンは詩の内容と歌によって親密な世界を作り上げ、完璧な芸術的整合性の複合体としてのアルバムに仕上げられています。
(ワーナーミュージック)

『愛と死と海』
【収録内容】
1. ジャン・クラ:『3つのブルターニュの歌』より「めぐり逢い」
2. ニコラ・バクリ:『3つのラブソング』Op.96より「生生世世」
3. ニコラ・バクリ:『海へ』Op.119より「憂鬱なメロディー」
4. エイトル・ヴィラ=ロボス:『船乗りの歌』
5. ガブリエル・フォーレ:『水のほとりで』
6. ジョン・レノン&オノ・ヨーコ:『オー・マイ・ラヴ』
7. サミュエル・バーバー:『隠者の歌』Op.29より「十字架」
8. エリック・サティ:『最後から2番目の思想』より「田園相聞歌」
9. フランシス・プーランク:『平凡な話』FP.107より「すすり泣き」
10. ヤン・ティルセン:『Lok Gweltaz』
11. アリエル・ラミレス:『アルフォンシーナと海』
12. ガブリエル・フォーレ:『月の光』Op.46-2
13. ホアキン・ロドリーゴ:『キャビンボーイの歌』
14. エンリケ・グラナドス:『悲しみにくれるマハ』
15. ティエリー・エスケシュ:『明日の歌』
16. ヤン・ティルセン:『Yuzin』
17. フランシスコ・ミニョーネ:『ドナ・ジャナイナ』
18. エリック・サティ:『最後から2番目の思想』より「瞑想」
19. レイナルド・アーン:『ネエル』(ラテン礼賛)
20. アイルランド民謡:『アイルランドの女』
21. ロバート・バクサ:『心よ 彼のことは忘れよう』
22. アイルランド民謡:『ダニー・ボーイ』

【演奏】
パトリシア・プティボン(ソプラノ)
スーザン・マノフ(ピアノ)
デヴィッド・ヴェニトゥッチ(アコーディオン)
フィリップ・マルシャン(パーカッション)
ローナン・ル・バーズ(バグパイプ)

【録音】
2019年9月24-30日、9月18-19日、パリ、サン・ピエール・ルーテル教会

愛、死、そして海はいずれも私たちが生きている間に辿る旅の停車駅に過ぎない。白鯨のように、詩的感傷を抱え、自分たちの気分の変化を疑問に思いながら、私たちは波間を進み、私たちを慰めてくれる海を旅する。海こそは私たちを抱いてくれる母であり、私たち岸壁にたたきつけ、その悲しみを波の泡へと変えてしまう存在でもある。
ユリシーズが未知のものに顔を向けると岸が消えていくように、より大きな意味を探して私たちはシンプルでノスタルジックな録音に身を投じる。
私たちを愛し、私たちから離れていった人たち、私たちが愛し、これからも愛する人たち、そして私たちの心の最も深いとことに怒りを下ろした人たちのために、このアルバムを捧げます。
---パトリシア・プティボン

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年01月24日 00:00