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ソプラノ歌手バーバラ・ハンニガンの歌と指揮による、ノーノ&グリゼーの歌曲とハイドン“交響曲第49番”


[Alpha Classics 公式チャンネルより]

ハイドンと20世紀…ハンニガンが提示する世紀を越えた「受難」の響き!

2019年のAlphaレーベルからは、パトリツィア・コパチンスカヤによる戦争の惨禍を見据えた『つかの間と、永遠と』という驚くべき新譜がリリースされ大いに話題を呼びました(Alpha545/NYCX-10086、『レコード芸術』リーダーズ・チョイス2019第8位)。その成果への返歌のように、同じくAlphaレーベルから音盤リリースするようになったバーバラ・ハンニガンも苦難の時代を見据えた新録音を発表します。

オランダの精鋭集団ルートヴィヒ管弦楽団を自ら指揮しての本盤に選ばれたのは、これまでもすでに演奏会シーンで彼女が追求しつづけ、絶賛を博してきた三つの演目――すでに亡くなって久しい20世紀の前衛ふたり(グリゼーもノーノも、日本の近現代系オーケストラ音楽ファンにはとくになじみ深い名前ではないでしょうか)と、なんとハイドン中期の交響曲!

「受難」をテーマに掲げるこのアルバムは、二つの20世紀前衛作品のあいだに、ハイドンが受難節の音楽をもとに仕上げたとも言われる交響曲第49番をはさむという、一見意外な展開。
ハイドン作品も通り一遍等の交響曲ではなく、短調の長大な緩徐楽章で始まる異色作ですが、この作品はハンニガンが指揮者としても超一流であることを端的に示す絶好のプログラムとなっています。

周到に作品美をあぶりだす演奏の前後に、スペクトル楽派や電子音楽のムーヴメントを経験しながら独自の作風へと帰結していったノーノの無伴奏独唱曲と、ハンニガンがラトル指揮ベルリン・フィルとの共演でも歌ったグリゼーの連作が続き、ハイドン作品の現代性が逆に浮き彫りになる流れは絶妙というほかありません。
人間性が徐々に失われてゆくさまを古代から現代にいたるさまざまな詩句の引用であぶりだすグリゼー作品は、まさにこの構成でこそ聴きたい一編。アルバムとしての聴覚体験にひときわ意義のある1枚といえます。
(ナクソス・ジャパン)

『ラ・パッショーネ』
【曲目】
ルイージ・ノーノ:
1) ジャミラ・ブーパシャ ~ソプラノ独唱のための

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:
2-5) 交響曲 第49番 ヘ短調 Hob.I: 49 「受難」
(第1ヴァイオリン8、第2ヴァイオリン8、ヴィオラ6、チェロ5、コントラバス3、オーボエ2、ホルン2、ファゴット、チェンバロ)

ジェラール・グリゼー:戸口を抜けるための四つの歌 ~ソプラノと合奏のための
6) 前奏曲 1.天使の死
7) 間奏曲 2.文明の死
8) 間奏曲 3.声の死
9) まやかしの間奏曲 4.人間性の死
10) 子守唄
(フルート1、クラリネット2、サクソフォン2、トランペット1、チューバ2、ヴァイオリン1、チェロ1、コントラバス1、打楽器3、ハープ1)

【演奏】
バーバラ・ハンニガン(ソプラノ、指揮)
ルートヴィヒ管弦楽団

レインベルト・デ・レーウに捧ぐ

【録音】
2019年6月、7月 オムループ音楽センター、オランダ

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付]

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年02月12日 00:00