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King Solomon Hicks(キング・ソロモン・ヒックス)|次世代のベスト・ブルースマンによるニュー・アルバム『Harlem』

King Solomon Hicks(キング・ソロモン・ヒックス)アルバム『Harlem』

ブルース・ギタリストの作品を数多くリリースしているヨーロッパのレーベル、PROVOGUEからの第1弾となる作品のタイトルは『HARLEM』。彼の生まれ育った場所の名前だ。

6歳からギターを手にした彼は、母親にソウルからゴスペル、ジャズにブルース、モータウンにスタックス、ジミ・ヘンドリックスにラップ/HIPHOPまで、ありとあらゆるアフロ・アメリカン・ミュージックを教え込まれた彼は、ジャズ・ギタリスト、メルヴィン・ヒックスに師事。13歳の時からニューヨークのコットン・クラブの17人編成のバンドにリード・ギタリストとして参加、プロのミュージシャンとして本格的な活動を始めた。そこからMinton PlayhouseやThe Iridium、BB Kings、Terra Blues、The Red Roosterなどニューヨークの有名ジャズ/ブルース・クラブでも演奏をするようになり、たちまち注目の存在に。その他にも、KISSのクルージング・ツアーやジョー・ボナマッサのクルージング・ツアーにオープニング・アクトとして参加したり、ヨーロッパのブルース・フェスティヴァルに出演。ここ日本にも2018年、コットン・クラブで初来日公演を行っている。

ハーレムで凄腕ミュージシャンたちに囲まれて育ち、その腕を磨いていったキング・ソロモン・ヒックス。最新作『HARLEM』は、そんな自身のルーツへのオマージュであり、そこからどのように自分の音楽性を独自のスタイルへと進化・発展させたのかが分かる作品である。アルバムのプロデュースを手掛けるのは、マイルス・デイヴィス、パブリック・エナミー、マライア・キャリーなどとの仕事で知られる、カーク・ヤノ。収録されている11曲には、ギタリスト/シンガー/ソングライター、そして解釈者としての才能を余すところを捉えている。例えば本作では「421 South Man」といったロードサイド・ブルースや、「Have Mercy on Me」のゴスペル・タッチ、そして泣きのインストゥルメンタル・ナンバー「Riverside Drive」などのオリジナル・ナンバーが、ブラッド・スウェット&ティアーズの「I Love You More Than You Will Never Know」のラテン風ヴァージョンや、ゲイリー・ライトの「Love Is Alive」のファンク・ヴァージョン、さらにアルバムを締めくくるソニー・ボーイ・ウィリアムソンの「Help Me」の焼けつくようなカヴァーなど、彼流に名曲をアレンジしたナンバーと堂々と肩を並べているのだ。

自分が生まれる遥か昔のブルースを魂と身体に取り込み、その伝統を己のルーツとしながらも、21世紀を生きるミュージシャンとして独自のスタイルでアウトプットしていく、キング・ソロモン・ヒックス。往年のブルースマンがそうであったように、彼もまた”毎日ブルースを歌い奏で続けている”、しかしキング・ソロモン・ヒックスにしか出来ないやり方で。「完成するまで長い時間かかってしまったけど」彼は最新作についてこう語る。「でも、(アルバムの)サウンドと参加してくれたみんなの演奏にはとても満足している。ここにある音楽は、自分が生まれ育ったものなんだ。ここに収録されている楽曲をこうしてレコーディングできたのは、自分にとって本当に特別なことだった――だからこそ、ちゃんとした形にしたかったんだ」


【収録曲】
01 I'd Rather Be Blind
02 Every Day I Have the Blues
03 What the Devil Loves
04 421 South Main
05 I Love You More Than You'll Ever Know
06 Headed Back to Memphis
07 Love Is Alive
08 Have Mercy on Me
09 Riverside Drive
10 It's Alright
11 Help Me

掲載: 2020年03月12日 14:46