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ピリオド・アンサンブル「レ・パシオン・ド・ラーム」の新録音はビーバーとシュメルツァーの作品集『ディヴィーナ(神聖な)』

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年05月26日 00:00

レ・パシオン・ド・ラーム

盛期バロックを代表するビーバーとシュメルツァーの美しい合奏曲を集めた「レ・パシオン・ド・ラーム」の新録音

ベルンを本拠に活動するピリオド・アンサンブル「レ・パシオン・ド・ラーム」による4枚目のアルバムは、バロック時代のオーストリアを代表する作曲家、ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623頃-1680)とハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704)の作品を収録。

三十年戦争の後、音楽によってその威光を示そうとしたハプスブルグ家の野望は、シュメルツァーとビーバーをはじめとする多くの才能ある作曲家の登場を促しました。彼らは傑出した対位法による作曲技法をもち、ある声部の主要な楽想を他の声部が模倣するという「模倣対位法」のスタイルを好んだレオポルト1世のために、洗練された書法のソナタを作曲しました。
シュメルツァーは、1649~70年にウィーンの宮廷礼拝堂のヴァイオリニストを務め、1671年に副指揮者に、1679年からは首席指揮者に就任。従来イタリア人にのみ与えられていたウィーンの宮廷楽長に、ドイツ人として初めて就任しています。特に弦楽器作品のレパートリーに革命を起こし、オーストリア南部でのドイツ音楽の発展にも大きな影響を与えました。またビーバーの師でもあります。
ビーバーは、ロマ(ジプシー)ヴァイオリンの演奏様式を早くから身に付けていたともいわれ、当時イタリア様式のヴァイオリン音楽が支配的だったところに、それを覆す活動を行うことに成功し、最高のヴァイオリニストとしての評価を不動のものにしました。また、特殊調弦、重音奏法、アルペッジョの多用など、イタリア音楽とは根本的に異なる作曲技法というだけでなく、皮肉なども織り込み遊び心も含んだ曲の様式においてもその多彩さを見せています。

特にここに収録された作品は、技巧や奏法が多用に含まれたもので、シュメルツァーでは、古い多声様式で教会ソナタを書く一方で、物語を描くような技巧を凝らした情景描写を。
ビーバーでは舞曲の多い親しみやすいスタイルの中にテクニカルで切れ味鋭いパッセージなど、革新的で自由な発想力が作品となり、それぞれに付された表題的な要素、打楽器の効果など、多彩な名技性が発揮された音楽が集められています。

「レ・パシオン・ド・ラーム」は、4年間の入念な準備期間を経て、高度なピリオド楽器演奏と歴史的知識を持ったヨーロッパの奏者によってベルンで結成されたアンサンブル。楽団名の意味は、1649年に哲学者ルネ・デカルトによって執筆された著作物「情念論」から取られました。リーダーは、ベルン生まれでヨーロッパ各地の古楽音楽祭に出演し高い評価を得ているバロック・ヴァイオリニスト、メレット・リューティ。メンバーには、フライブルク・バロックオーケストラのメンバー、アントワープ音楽院教授、ベルン芸術大学の教授なども含まれています。

「ディヴィーナ(神聖な)」というタイトルが付けられたこの新録音は、「この世とあの世とを結びつけるのが音楽」をコンセプトに選曲されています。彼らのこれまでのアルバムにはビーバーの作品集「技巧的で楽しい合奏」からの曲が含まれていましたが、今作でその全曲が録音されたことになります。
(ソニーミュージック)

『ディヴィーナ(神聖な)』
【曲目】
1.ビーバー:技巧的で楽しい合奏 ~ パルティータ第2番ロ短調[2つのヴァイオリンと通奏低音のための]

2.シュメルツァー:聖と俗との音楽的協和 ~ 5声のソナタ第8番ト長調[2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音のための]

3.ビーバー:「主が建てたもうのでなければ」(詩篇127)[バス独唱、ヴァイオリン独奏、オルガン、ヴィオローネとリュートのための]

4.ビーバー:ロザリオのソナタ ~ 第16番:パッサカリア ト短調「守護天使」[ヴァイオリン独奏のための]

5.ビーバー:技巧的で楽しい合奏 ~ パルティータ第7番ハ短調[2つのヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための]

6.シュメルツァー:聖と俗との音楽的協和 ~5声のソナタ第7番イ長調[2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音のための]

7.ビーバー:「私は喜んだ」(詩篇121)[2人のバス独唱、ヴァイオリン独奏、2つのヴィオラと通奏低音のための]

【演奏】
メレット・リューティ(ヴァイオリン&指揮)
レ・パシオン・ド・ラーム(ピリオド楽器アンサンブル)

【録音】
2019年9月17-20日、チューリヒ放送スタジオ