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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.90

ブロッサム・ディアリー『ブロッサム・ディアリー』(1957)

BD

ブロッサム・ディアリー(p,vo)
ハーブ・エリス(g)
レイ・ブラウン(b)
ジョー・ジョーンズ(ds)

1956年9月11日、12日 ニューヨークにて録音

曲目(オリジナルLP発売時):
01.ディード・アイ・ドゥ
02.ラヴァー・マン
03.エヴリシング・アイヴ・ガット
04.ごきげんいかが
05.モア・ザン・ユー・ノウ
06.ザウ・スウェル
07.春の如く
08.トゥ・ドゥスマン(ヴェリー・ソフトリー)
09.ユー・フォー・ミー
10.ナウ・アット・ラスト
11.アイ・ヒア・ミュージック
12.ウェイト・ティル・ユー・シー・ハー
13.アイ・ウォント・ダンス
14.ア・ファイン・スプリング・モーニング

【アルバム紹介】
1.パリでジャズ・ヴォーカル・グループのメンバーとして活躍
2.キュートな歌唱法は当時の女性ジャズ・シンガーと一線を画す魅力
3.ピアノの弾き語りとシンプルなコンボ編成で聴かせるインティメイトな雰囲気

前回取り上げましたミシェル・ルグランは、実姉はクリスチャンヌ・ルグランという、クラシックからジャズなどのポピュラー・ジャンルに長けたシンガーでした。彼女が50年代に参加していたフランスのジャズ・ヴォーカル・グループ、ブルースターズのメンバーだったのが、ジャズ・ピアニスト&シンガーのブロッサム・ディアリーでした。

ニューヨークに生まれ、高校卒業後にマンハッタンで歌い始め、50年代初頭にパリに渡り、ブルースターズでの活動後、再びアメリカに戻ってレコーディングした初のソロ・アルバムが本作です。

キュートな歌唱法は当時の女性ジャズ・シンガーと一線を画す魅力があり、本作では本人自らピアノでスタンダード・ナンバーを中心とした弾き語りを聴かせています。
バックにはギターのハーブ・エリス、ベースのレイ・ブラウン、ドラムスのジョー・ジョーンズが参加しており、シンプルなコンボ編成で聴かせるインティメイトな雰囲気に満ちた1枚です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
“ごきげんいかが”。

この曲はアメリカのシンガー・ソングライターのマレイ・グランドが作曲した曲で、このブロッサム・デイアリーのアルバムが初レコーディングとなったナンバーです。
フランスでヴォーカル・グループのメンバーとして活躍していたブロッサムにお似合いの、フランス語タイトルの楽曲といえます。
曲がはじまると、男女の美しいジャズ・コーラスがムーディなイントロを歌い始めますが、本作にはこのコーラスはノン・クレジットなので、少々驚かされます。
スマートな4ビートの上をちょっぴり甘くからみつくような、ブロッサムのヴォーカルが「ごきげんいかが?」とフランス語で歌い始め、バックのコーラスと時にかけあうような展開をしながら曲は進んでゆきます。極めてシンプル、2分強の歌唱です。
続く、スタンダード名曲“モア・ザン・ユー・ノウ”ではブロッサムはピアノに徹し、リリカルで美しいバラード演奏を聴かせています。
気分のいい時にサラっと聴いてみたくなる“オシャレな女性ジャズ・ヴォーカル・アルバム”といった形容がふさわしい名盤です。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

輸入盤CD

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年08月14日 10:00