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古楽器アンサンブル「カペリャ・デ・ミニストレルス」~『戦争と平和のルネサンス音楽』


[Capella de Ministrers 公式チャンネルより]

これぞ筋の通った古楽サウンド!金管と羊腸弦が描き出す躍動と静謐のコントラスト

バレンシアに拠点をおくヴィオラ・ダ・ガンバを中心とした実力派古楽器アンサンブル、カペリャ・デ・ミニストレルスの今回のテーマは「戦争と平和」――統一スペイン王国に君臨したカルロス1世(皇帝カール5世)の支配に対するバレンシア地方での反乱を切り口として、16世紀から17世紀初頭にかけて欧州各地で書かれた戦争にまつわる音楽を、意外にも戦乱期と不可分でもあった教会音楽の傑作とともに厳選したプログラムは、冒頭から心つかまれるドラマティックな魅力がたっぷり!
反乱の首謀者たちはバレンシアの職人組合を中心とする市民で、「兄弟」をあらわすヘルマニア(実際のバレンシア語ではジェルマニアですが、現在一般に標準スペイン語読みされています)と呼ばれていましたが、奇しくも彼らの敵たるカルロス1世はドイツ人たちの帝国の皇帝であったとともに音楽文化の偉大な擁護者……プログラムにはドイツ語圏の作曲家たちによる傑作も続々盛り込まれ、皇帝とバレンシアの人々の緊迫感を演出するかのよう。
しかし何より演奏がすばらしく、この時代としてはかなり大規模な弦楽・金管入り乱れての編成は、戦場の興奮を象徴するかのようなスリリングな響きから平和への祈願ともいべうき静謐さまで、7人の精鋭歌手からなる声楽アンサンブルと見事なコントラストを描き出してゆきます。
確かなテーマ性が古楽器サウンドの面白さに一貫性を与えている好企画。オーディオファンにもお勧めしたい充実内容です。
(ナクソス・ジャパン)

『戦争と平和のルネサンス音楽』~ヘルマニア反乱(1519-1523)に寄せて~
【曲目】
1.ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):いざ戦いへ
2.ティルマン・スザート(1500頃-1564):『ダンスリー(舞踏曲集)』より
3.マテオ・フレチャ(1481頃-1553):エル・フビラテ(神に歓呼せよ、全地よ)
4.クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):戦いのパヴァーヌとガリアルド
5.クリストバル・デ・モラレス(1500-1553):神に歓呼せよ
6.ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):イントラーダとガリアルダ
7.マテオ・フレチャ:良き兵士たちはみな
8.アンドレア・ガブリエーリ(1510頃-1586):戦いの調べ
9.オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):平安を、主よ
10.ミヒャエル・プレトリウス(1571/72-1621):『テルプシコーレ』より
11.ザムエル・シャイト(1587-1654):組曲「戦い」
12.ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1609):勝ち誇る恋の神

【演奏】
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)
[編成]
声楽-ソプラノ1、カウンターテナー1、テノール4、バリトン1 ヴィオラ・ダ・ガンバ4、ヴィオローネ1 リコーダー1、木管コルネット1、チリミア(ショームの一種/ダブル・リード楽器)1、 サックバット(トロンボーン)4、バホン(ドゥルツィアン=ルネサンスファゴット)1、 打楽器1、ギター&テオルボ1、アルパ(ハープ)1

【録音】
2019年7月7-9日
サント・ミケル・デルス・レイス教会、バレンシア、スペイン

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年12月03日 00:00