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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.106

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年12月04日 10:00

マイケル・ブレッカー『テイルズ・フロム・ハドソン』(1996)

MB

マイケル・ブレッカー(ts)
パット・メセニー(g, synth-g)
マッコイ・タイナー、ジョーイ・カルデラッツォ(p)
デイヴ・ホランド(b)
ジャック・ディジョネット(ds)
ドン・アライアス(per)

1996年1月、ニューヨークにて録音

曲目:
01.スリングス・アンド・アローズ
02.ミッドナイト・ヴォヤージ
03.ソング・フォー・ビルバオ
04.ボー・リヴァージュ
05.アフリカン・スカイズ
06.イントロダクション・トゥ・ネイキッド・ソウル
07.ネイキッド・ソウル
08.ウィリー・T.
09.キャビン・フィーヴァー

【アルバム紹介】
1.ブレッカー・ブラザーズ等の活動で大人気だった名テナーマン、マイケル・ブレッカー
2.本格的なアコースティック・ジャズへ接近した90年代の傑作
3.パット・メセニー、マッコイ・タイナーら豪華メンバーが参加

100回目達成記念「90年代の名盤特集」第6回目は、1996年にリリースされた、テナー・サックスのマイケル・ブレッカーの傑作です。

マイケル・ブレッカーは70年代から80年代にかけて多くのセッション、レコーディングに参加し、兄のランディと組んでブレッカー・ブラザーズでの活動をはじめ、マイク・マイニエリ率いるステップス・アヘッドへの参加など、そのテクニカルかつ安定したフレージングで多くのフュージョン・ファンを魅了しました。
1987年に満を持して初ソロ・リーダー作をリリースし、テナーマンとして、一層注目を浴び、徐々に本格的なアコースティック・ジャズへ接近、人気絶頂の中でリリースされたのが本作です。

楽曲は自身のオリジナルが6曲(1曲は共作)。他3曲は参加メンバーのオリジナル曲で固められており、90年代ジャズの醍醐味を味わえる楽曲が揃っています。
レコーディングにはギターのパット・メセニー(共同プロデューサーも)、ピアノには大御所マッコイ・タイナーなど、豪華なメンバーとのセッションになっています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
アフロなリズムの上をソロが炸裂する“ソング・フォー・ビルバオ”。

ピアノはマッコイ・タイナー、パーカッションにはドン・アライアスが加わり、パット・メセニーがトレード・マークのギター・シンセサイザーでソロを展開するこの曲を聴くと、90年代のリアル・ジャズのクオリティの高さを実感できます。
この曲はパット・メセニーによるオリジナル・ナンバー。ダイナミックにグルーヴするアフロなリズムの上をテナー・サックスとギター・シンセサイザーがテーマを提示、まずはマイケルのソロがエモーショナルなブロウを聴かせます。続いてマッコイ・タイナーのピアノ・ソロ、その後パットのギター・ソロが引き継ぎ、やがてテーマに回帰、息をもつかせぬまま一気にエンディングに向かいます。
どこかエンドレスに続いていくようなリズムに、聴いているこちらも思わずハートが熱くなる、そんな高揚感みなぎる演奏です。
90年代以降のマイケル・ブレッカーはジョン・コルトレーンのような神がかり的プレイで多くのジャズ・ファンを魅了しましたが、2005年に発症した血液ガンが原因で、その2年後白血病のため57歳の若さで亡くなりました。もし存命だったらどんなプレイを聴かせてくれただろう、と今でも思える才能に溢れたテナーマンでした。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)