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スワヴェク・ヤスクウケ(Slawek Jaskulke)|光と闇が織りなすピアノソロ・ミュージック『ミュージック・オン・キャンバス』

スワヴェク・ヤスクウケ(Slawek Jaskulke)『ミュージック・オン・キャンバス』

ポーランド現代美術シーンで先端を走るラファウ・ブイノフスキのペインティングとコラボレイトした、光と闇が織りなすピアノソロ・ミュージック。スワヴェク・ヤスクウケが最新作で到達したモノクロームな新しい音像。

『パーク・ライヴ』で、ここ数年のピアノ演奏&音響スタイルの総決算をしたスワヴェク・ヤスクウケ。そのスタイルをさらに深化させた最新作が早くもリリース。本作ではポーランド現代美術、特にペインティング、グラフィックの第一人者ラファウ・ブイノフスキをスーパーバイザーに迎え、ポーランド音楽&美術シーンにおけるもっともクリエイティヴな二人がコラボレイトした画期的な内容。ラファウは2019年に渋谷ヒカリエでテキサスの画家ミシェル・ローリングスとの二人展「FORMY」を開催、そのモノトーンでありながらも巧みな筆致で光の強弱を表現した技法は絶賛された。

そんなラファウの「Nokturn(Graboszyce)」(=夜想曲)という作品群(2012-2013)からスワヴェクが強烈にインスパイアーされ、互いにイメージを共有しながらスワヴェクは新曲6曲を、ラファウは本作用の書下ろしペインティングを完成させ『Music on canvas』として結実した。音を積み重ね、シークエンスとストーリー性のある美しすぎるメロディーを両立させながら映像的な世界を延々と紡いでいく奏法は、『Sea』や『夢の中へ』、そして『モーメンツ』を発展させた独自のピアノソロ・ミュージックといえる。またラファウの表現するモノクロの中の光、光を際立たせるモノクロ、そんなイメージを発展させたサウンドであることがわかる。

本作では『夢の中へ PART II』で使用したスウェーデンのマルムシュー社グランドピアノを弾いている。『夢の中へ』シリーズでは、通常の440Hzより低い432Hzチューニングで演奏していたが、今回はさらに低い428Hzを採用。432Hz同様「宇宙の周波数」と言われシータ波として認識されており、圧倒的な深みのあるタッチと残響音が、深い静けさと共にラファウのペインティングと同化していく。スワヴェクが今世界で最も脂の乗り切ったピアニストであることを証明する一枚。

国内盤CD

解説付き:渡辺 亨


【収録曲】
1. Music on canvas I
2. Music on canvas II
3. Music on canvas III
4. Music on canvas IV
5. Music on canvas V
6. Music on canvas VI

タグ : ジャズ・ピアノ

掲載: 2021年01月14日 11:47