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メゾ・ソプラノ加納悦子の2枚目のアルバムはアルバン・ベルクの初期歌曲集“若き日の歌”

加納悦子

ベルク15歳 - 父の早逝をきっかけに、彼はやがて歌曲を作り始めた。ロマン派の香り立つ美とあふれる感情を、加納悦子が深い共感とともに表現!

「メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集」(2013年度第51回レコード・アカデミー賞[声楽曲部門])に続く、メゾ・ソプラノ加納悦子の2枚目のアルバムは、アルバン・ベルクの初期歌曲集「若き日の歌」。15~23歳で作曲されたこれらの歌は《ヴォツェック》や《ルル》にも連なるロマンティシズムに満ち、調性音楽の美しさの中で無調へのかすかな予兆をも感じさせる。日本におけるドイツ・リートの第一人者であり、オペラ歌手としても活躍する加納が、20世紀音楽の巨匠の原点に光をあてる。
(コジマ録音)

【曲目】
アルバン・ベルク: 若き日の歌
1.聖なる天空 Heiliger Himmel [Band 3, 1901]
2.秋の想い Herbstgefühl [Band 1, 1901]
3.リンデの樹の下で Unter der Linde [Band 3, 1901]
4.愛の歌 Liebeslied [Band 3, 1902]
5.キバナフジの咲くところ Wo der Goldregen steht [Band 1, 1902]
6.人間の限界 Grenzen der Menschheit [Band 1, 1902]
7.憧憬 I Sehnsucht I [Band 1, 1902]
8.影の生 Schattenleben [Band 1, 1903]
9.遥かなる歌 Ferne Lieder [Band 1, 1903]
10.愛しの美しい女(ひと) Geliebte Schöne [Band 1, 1903]
11.夜の歌 Nachtgesang [Band 3, 1903]
12.過ぎ去って! Vorüber [Band 1, 1903]
13.夢 Traum [Band 2, 1904]
14.墓碑銘 Grabschrift [Band 1, 1904]
15.お針子 Die Näherin [Band 2, 1904]
16.シュプーク Spuk [Band 3, 1905]
17.昼夜を問わず Über Nacht und Tag [Band 3, 1905]
18.冬 Winter [Band 2, 1905]
19.切なる憧憬 Tiefe Sehnsucht [Band 2, 1905]
20.彼は嘆く、春の盛りはなんとも短いと Er klagt, dass der Frühling so kortz blüht [Band 2, 1905]
21.山々を越えて Über den Bergen [Band 2, 1905]
22.ぼくときみ Ich und Du [Band 3, 1904]
23.敬虔に Fromm [Band 3, 1905]
24.笛を吹く娘 Flötenspielerin [Band 2, 1906]
25.逍遥 Spaziergang [Band 2, 1906]
26.生命 Leben [Band 3, 1907]
27.酒の歌 Trinklied [Band 3, 1907]
28.私の両眼を閉じてください Schließe mir die Augen beide [tonal Version, 1907]
29.ミニョン Mignon [Band 2, 1907]
30.心配性な人々 Die Sorglichen [Band 2, 1907]
31.ロイコン Leukon [Band 2, 1908]

【演奏】
加納悦子(メゾソプラノ)
井出德彦(ピアノ)

【録音】
2020年8月13,19,20日、三鷹市芸術文化センター

<加納悦子(メゾソプラノ)>
東京藝術大学大学院、ドイツ国立ケルン音楽大学で学び、ケルン市立歌劇場のオペラスタジオを経て、専属歌手として多くのオペラ公演に出演。ザルツブルク音楽祭、シュトゥットガルト州立歌劇場、ベルギー・フランドルオペラ、オランダ・ロッテルダムのゲルギエフ・フェスティヴァルなどに客演を重ね、日本国内でも新国立劇場などのオペラに度々登場している。
NHK交響楽団を始め、主要オーケストラとも共演を重ねる一方で、リサイタルでも特色あるパフォーマンスを展開。2015年川口リリアホール「歌の花束」シリーズでのシューベルト・シューマン歌曲による「辞世の歌」(2015年度文化庁芸術祭参加公演)、ソロリサイタル「ヘルダーリンの詩による20世紀歌曲」のように、ドイツ・リート演奏を主軸に「極めてドイツ的な姿勢の中に日本人の感性を融合させた、世界に誇るドイツ・リートを発信」(國土潤一・評)。CD「メアリ・スチュアート女王の詩/シューマン後期歌曲集」(ALM RECORDS)は第51回レコード・アカデミー賞声楽部門受賞。令和元年のリサイタルでは、ドイツのバロック歌曲によるプログラムで、その年の芸術選奨文部科学大臣賞に選出された。

<井出德彦(ピアノ)>
静岡県出身。桐朋学園芸術短期大学ピアノ専修卒業。
在学中、中国西安音楽大学で行われた演奏会にて伴奏者を務めた事により、伴奏への強い興味を覚える。2006年にオーストリアへ渡り、ウィーン国立音楽大学歌曲伴奏科にて、David Lutz氏の下で研鑽を積む。2012年夏に帰国。

帰国後は伴奏者として、北九州国際音楽祭ドイツ歌曲サロンコンサートや桐朋学園ファカルティーコンサート、日本R.シュトラウス協会主催の歌曲例会など多数のリート演奏会に出演している。最近の活動では、バリトン歌手・小森輝彦氏のCD『R.シュトラウス歌曲集』のピアノ伴奏、東京文化会館主催歌劇『ヴォルフ イタリア歌曲集』のピアノを務める。その他には「アンサンブルLust」を結成し、ドイツ歌曲の演奏会に日本語の朗読を加えた公演を企画。また、モンゴル民族楽器、馬頭琴の数少ない伴奏者としても活動している。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年06月14日 00:00