オスカー・ピーターソンやヒューストン・パーソンらの名演も収録！ジャズ・アレンジによるクリスマス・ソング・コンピレーション『PUTUMAYO PRESENTS JAZZ CHRISTMAS（ジャズ・クリスマス）』

ユニークなコンセプトとともにワールド・ミュージックをどなたにも分かりやすく紹介している米国のレーベルPUTUMAYO WORLD MUSIC。PUTUMAYOは音楽による世界の旅をメイン・テーマに、コンゴからキューバ、ローマからリオ、ニューオーリンズからノバスコシアにいたるまでの世界津々浦々の音楽を収集し、毎回一つのテーマに沿った編集盤を制作しています。そんなPUTUMAYOの定番シリーズの一つとなっているのが〈クリスマス・アルバム〉。フランス語によるクリスマス・ソングを集めた『フレンチ・クリスマス』（PM-954）や、世界中のクリスマス・ソングを一枚で堪能することが出来る『ジョイ・トゥ・ザ・ワールド』（PM-983）など、PUTUMAYOならではのユニークな着眼点がその魅力となっています。

今回登場したのは、そのものずばり『ジャズ・クリスマス』。ピアノ・メインのコンボ演奏を中心とした、伝統～定番のクリスマス・ソング全10曲がコンパイルされています。収録アーティストは、鍵盤の皇帝ことオスカー・ピーターソン（1925-2007）、ソウル・ジャズの名盤を数多く生み出してきたサックス奏者ヒューストン・パーソン（1934- )、甘く滑らかなバラードを得意とし、レイ・チャールズなどにも多大な影響を与えたブルース・ピアニスト：チャールズ・ブラウン（1922-1999）などの巨匠勢が中心。ヴェテランならではの深みある落ち着いたプレイ、リリカルであると同時にあたたかみも兼ね備えた珠玉のアレンジ・センスに是非ご注目ください。

冒頭[1]は1978年リリースの『ミスティファイド』で極上のフェンダーローズ演奏を聴かせたトム・グラントによる美麗な「ウィンター・ワンダーランド」からスタート。続く[2]は、1957年結成のヴェテラン・ジャズ・アンサンブル：ザ・ディキシーランド・ランブラーズが、メル・トーメの名曲を叙情感あふれるバラード・アレンジで名演しています。そして、ヴィブラフォンと共に美しい白銀世界を描き出したオスカー・ピーターソン魔法の指による[4]。アルバム前半はこのように、ジャズならではの洗練美を思う存分味わえる流れとなっています。中盤はやや趣向が変わり、ダブルベース演奏が大々的にフィーチャーされたヒューストン・パーソンによるブルージーな[6]、そして後半ではニューオーリンズ・ヴェテラン勢[8][9]が続くという、ニューオーリンズをこよなく愛するPUTUMAYOらしい雰囲気に。

ジャズ・クリスマス・アルバムのロング・セラー作品：ヴィンス・ガラルディの『スヌーピーのメリークリスマス』のような雰囲気をお求めの方には、是非オススメしたい作品です。活気に満ちた祝賀ムードよりも、しっとりと落ち着いた、爽やかな空気の中でクリスマスを迎えたい、そんな方にぴったりな一枚。

輸入盤：国内流通仕様CD

日本語解説／帯付き

輸入盤CD

【収録曲】
1. Winter Wonderland／Tom Grant
2. The Christmas Song／Dixieland Ramblers
3. Angels We Have Heard On High／Chad Lawson Trio
4. Let It Snow／Oscar Peterson
5. I'll Be Home For Christmas／Dixieland Ramblers
6. God Rest Ye Merry Gentlemen／Houston Person
7. Blue Christmas／Houston Person
8. Christmas In New Orleans／Lars Edegran & His Santa Claus Revelers
9. Silver Bells／Papa Don Vappie's New Orleans Jazz Band
10. Bringing In A Brand New Year／Charles Brown