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アクテン&スケルツィ・ムジカーリ~ヴァン・エルモン: ルソン・ド・テネブル


[Scherzi Musicali 公式チャンネルより]

バロックと古典派の間、フランス語圏の伝統とギャラント様式の間をゆく注目作

ベルギーは古楽器奏者たちが多く活躍していることもあり、従来あまり知られていなかった18~19世紀の音楽遺産が近年ますます発掘されつつありますが、ここで録音されたヴァン・エルモンは20世紀半ばにERATOレーベルで企画された宗教音楽大全シリーズでも現代楽器によるグラン・モテの録音があり、名前だけはご存知の方もいるかもしれません。
C.P.E.バッハやJ.シュターミッツら前古典派の大御所たちと同世代で、ブリュッセル中心部の聖ミシェル&グデュル大聖堂の聖歌隊長を30年以上務めた後、南ネーデルラントの宮廷楽長としても活躍したこの作曲家、フランス語ばかりかオランダ語、ラテン語、イタリア語も使いこなし、多くの教会音楽作品を残しました。

ここでとりあげられているルソン・ド・テネブルは17世紀に遡る伝統を持つフランス風作品で、復活祭前の節制期間である受難節の最終週、夜明け前から行われる暗闇の祈りのための音楽。虚飾を廃し小編成の器楽伴奏だけで独唱者が歌うメロディは静謐でありながら歌心に満ち、イタリア・オペラの様式をほどよく取り入れた音作りで聴き手を深い鑑賞体験へといざないます。

演奏のスケルツィ・ムジカーリはイタリアや英国の17世紀音楽を中心に演奏してきた声楽&古楽器アンサンブル。限られた楽器編成から驚くほど多彩な響きが引き出される通奏低音演奏の巧みさにも驚かされ、フランス・バロックに通じる玄妙な気配を感じさせながら確実に古典派へと向かうメロディアスさにも事欠かないヴァン・エルモンの音楽とあいまって興趣の尽きない1枚に仕上がっています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
シャルル=ジョゼフ・ヴァン・エルモン(1715-1790):聖週間のための暗闇の朝課(ルソン・ド・テネブル)
1. 聖水曜日のための第1ルソン(1737)
2. 聖水曜日のための第2ルソン(1737)
3. 聖水曜日のための第3ルソン(1737)
4. 第1フーガ(オルガン独奏)
5. 聖木曜日のための第1ルソン(1737)
6. 聖木曜日のための第2ルソン(1737)
7. 聖木曜日のための第3ルソン(1737)
8. 第3フーガ(オルガン独奏)
9. 第4フーガ(オルガン独奏)
10. 聖木曜日のための第3ルソン(1756)
11. 第5フーガ(オルガン独奏)
12. 聖金曜日のための第1ルソン(1737)
13. 聖金曜日のための第2ルソン(1737)
14. 聖金曜日のための第3ルソン(1737)
15. 第2フーガ(オルガン独奏)
16. 聖金曜日のための第3ルソン(1756)
17. 第6フーガ(オルガン独奏)

調律: ラモー/ピッチ: A=411Hz

【演奏】
スケルツィ・ムジカーリ(声楽&古楽器アンサンブル)
フアン・ウェイリャン、デボラ・カシェ、フリート・ド・ヘイテル(ソプラノ)
ベニアミーノ・パガニーニ(チェンバロ)
ヴァランタン・バジュ(バス・ド・ヴィオロン、チェロ)
マティルド・ヴォルフス(バス・ド・ヴィオロン)[10、16]
フランソワ・ダンボワ(テオルボ)
ニコラ・アクテン(オルガン、指揮)

【録音】
2022年8月16-19日 聖ヒラリウス教会、ビールベーク(ベルギー中部フラームス・ブラバント地方)

収録時間: 71分

スケルツィ・ムジカーリ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年03月22日 00:00