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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.227

キース・ジャレット・カルテット『マイ・ソング』(1978)

KJ

キース・ジャレット(p,per)
ヤン・ガルバレク(ts,ss)
パレ・ダニエルソン(b)
ヨン・クリステンセン(ds)

1977年10月31日、11月1日、オスロにて録音

曲目:
01.クウェスター
02.マイ・ソング
03.タバルカ
04.カントリー
05.マンダラ
06.ザ・ジャーニー・ホーム

【アルバム紹介】
1.キース・ジャレット率いるヨーロピアン・カルテットでの1978年の傑作
2.メンバーはサックスのヤン・ガルバレク他欧州の実力派の面々
3.キース・ジャレットのペンによる、美しくもあり、時にアバンギャルドなオリジナル曲

5月はECMレーベルの名盤を紹介してゆきます。
最初はピアニスト、キース・ジャレット率いるヨーロピアン・カルテットでの1978年の傑作を取り上げます。

キース・ジャレットは70年代に自身のソロ以外では、オール・アメリカ人のメンバーによるアメリカン・カルテットと、北欧のメンバーによるヨーロピアン・カルテットという二つのグループで活動をしており、どちらにおいても非常にクリエイティヴな音楽を提供していました。

ヨーロピアン・カルテット名義のアルバムは5枚発表されていますが、スタジオ録音のアルバムは1974年の最初のアルバム『ビロンギング』に続き本作の2枚のみで、他3作はすべてライヴ録音になっています。 本作は、サックスにヤン・ガルバレク、ベースにパレ・ダニエルソン、ドラムスにヨン・クリステンセンという欧州の実力派の面々と繰り広げる、美しくもあり、時にアバンギャルドなオリジナル曲が魅力です。楽曲はすべてキース・ジャレットのペンによるものです。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ハートウォームなメロディーが印象に残る“マイ・ソング”。

本作に収録されているキース・ジャレットのオリジナル曲は全6曲ですが、1曲1曲に独特のカラーがあり、中でもキャッチーでハートウォームなメロディー・ラインが光るタイトル曲が印象に残ります。
ピアノのイントロに導かれて、ソプラノ・サックスに現れるメロディー・ラインの叙情性に満ちた美しさはまさにヨーロピアン・カルテットの持ち味である透明感といえるものです。
演奏も通常のジャズ演奏である、テーマ提示後にソロをとるという形ではなく、あくまでもテーマ・メロディーを主体とした展開であるところが構成感を持った1曲であることが伺えます。
本作で、この曲以外でもう1曲聴くとすると、4曲目の“カントリー”もお勧めです。
ピアニストであり、優れたコンポーザーでもあるキース・ジャレットを聴く一作といえるでしょう。
また、愛らしいジャケットのPHOTOも人気の秘密です。

国内盤SHM-CD

 

国内盤UHQCD

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年05月12日 10:00