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バロック・ヴァイオリン奏者ジョン・ホロウェイによるパーセル:ファンタジア集

ジョン・ホロウェイ

バロック・ヴァイオリンの名手と仲間たちが非凡な能力でその時代の雰囲気を表現

バロック・ヴァイオリン奏者、指揮者として活躍するイギリスのジョン・ホロウェイ。前作『ダウランドとその時代のパヴァーヌとファンタジー』(481-430)はルネサンスの作曲家ジョン・ダウランドの『涙のパヴァーヌ』を中心とした曲でプログラムが組まれたアルバムでしたが、今作はバロック時代の作曲家ヘンリー・パーセルの『ファンタジア集』です。

ホロウェイはその詳細なライナーノーツで「ファンタジア集」について、「パーセル自身の室内楽の中でまもなくソナタに代わるであろう一種の音楽へ個人的に別れを告げるように、バード、ローズ、ジェンキンズ、ロックの一番よいところを抽出したそれらの素晴らしいものを見ることがどれほど魅力的なことか」と述べています。

パーセルの「ファンタジア集」は、難解な対位法とその時代のすべてのポリフォニーのテクニックの素晴らしさを統合した、このジャンルの中で最も優れた、最も複雑さをもった作品と見られています。ホロウェイとアンサンブルのメンバーによる3声と4声のファンタジアの演奏は、作曲の構造に対する深い洞察を示し、作曲家の新たな視点を明らかにしています。ホロウェイはそれについて「喜びと悲しみの間のわずかな隙間を歩み、彼の時代の特徴的な雰囲気であった憂鬱を美しく表現することができる非凡な能力」であると書いています。
(ユニバーサルミュージック)

【曲目】
パーセル:
1) ファンタジア第10番
2) ファンタジア第1番
3) ファンタジア第4番
4) ファンタジア第5番
5) ファンタジア第6番
6) ファンタジア第2番
7) ファンタジア第7番
8) ファンタジア第8番
9) ファンタジア第9番
10) ファンタジア第3番
11) ファンタジア第11番
12) ファンタジア第12番
 
【演奏】
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン)
モニカ・ベーア(ヴィオラ)
レナーテ・シュタインマン(ヴィオラ)
マルティン・ツェラー(チェロ)

【録音】
2015年3月25-27日、チューリヒ放送スタジオ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年08月25日 10:00