ヤン・スメテルリン、アデリーナ・デ・ララ、他「録音されたピアニズムのランドマーク第3集」2枚組 2024年09月下旬発売
クララ・シューマンに学んだアデリーナ・デ・ララの
シューマン:ピアノ協奏曲など
マニアックな歴史的ピアノ録音集成第3弾!
音楽的/歴史的に重要なコレクター向け音源を集めたシリーズの第3巻。ピアノ・ソロ、協奏曲、語りによる回想録で構成。
セットの目玉は放送から抜粋した2つの協奏曲の演奏。1936年の放送から、ポーランドのヤン・スメテルリンのピアノとセルゲイ・クーセヴィツキーが指揮するボストン交響楽団の共演による[05]-[07]ショパン:ピアノ協奏曲 第2番はこの作品の最も古いライヴ録音。1950年のBBC放送から、[09]-[11]シューマン:ピアノ協奏曲はその約60年前にクララ・シューマンから直接この曲を学んだアデリーナ・デ・ララによるもの。ロシアの偉大なピアニスト、シモン・バレレが演奏するのは[02]チャイコフスキーの協奏曲 第1番 第1楽章のテーマを7分間にまとめたもので、コカコーラがスポンサーとなっているラジオ番組のために書かれたもの。
ピアノ・ソロではアフリカ系アメリカ人のコンポーザー・ピアニスト、ナサニエル・デットが1919年に作曲した自作曲やオーストラリアに生まれて南アフリカへ移住したエルシー・ホールの演奏を収録。英国人ピアニストのキャサリン・グッドソンが語る、オーストラリアの自宅でDIVAネリー・メルバと過ごした1週間についての話も必聴。
(東武商事株式会社)
【曲目】
【CD1】 (78:26)
[01] イントロダクション(アナウンス)
[02] チャイコフスキーの協奏曲 第1番 変ロ短調 第1楽章から有名な旋律
アンドレ・コステラネッツ(指揮)オーケストラ
シモン・バレル(ピアノ、1896-1951)
※ウクライナ出身の大ピアニストの一人。1934~1936年頃に国際的な名声を高めてから最終的にアメリカに落ち着いた。伝説的な演奏速度と巧みな指捌きでとりわけ名高い。
録音:1943年10月17日「The Pause That Refreshes」CBS局(ニューヨーク市)
[03] ナサニエル・デット:イン・ザ・ボトムズ組曲 第3番 舟歌
[04] ナサニエル・デット:マグノリア組曲 第4番 マミー
ナサニエル・デット(ピアノ、1882-1943)
※11歳までカナダで生まれ育ち家族と共に米国に移住したアフリカ系アメリカ人の作曲家/ピアニスト。
録音:「The Broome record label」のための録音から(1919年)
[05-07] フレデリック・ショパン(1810-1849):ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op. 21
セルゲイ・クーセヴィツキー(指揮)ボストン交響楽団
ヤン・スメテルリン(ピアノ、1892-1967)
※自国のショパンやシマノフスキの解釈でとりわけ名高いポーランドのピアニスト。
録音:1936年2月8日ボストンのシンフォニー・ホール、NBCが放送した公開コンサートより
[08] アデリーナ・デ・ララがクララ・シューマンに学んだ日々を語る。
[09-11] ロベルト・シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲 イ短調 Op. 54
イアン・ホワイト(指揮)BBCスコティッシュ管弦楽団
アデリーナ・デ・ララ(ピアノ、1872-1961)
※フランクフルトでクララ・シューマンにピアノを学びブラームスとも親しかった。1891年に初めて公の場で演奏し、その後70年以上演奏を続けた女性ピアニストで作曲家。生涯を通じてシューマン作品を愛した。
録音:1951年5月29日(BBC放送より)
【CD2】(79:56)
[01] J.S.バッハ(1685-1685):イギリス組曲 第6番 ニ短調 BWV 811より ガヴォット ニ短調とミュゼット ニ長調
[02] J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV 881 より 前奏曲とフーガ ヘ短調
[03] ヘンデル(1685-1759):組曲 第7番 ト短調 より アレグロ
[04] ヘンデル:組曲 第14番 ト長調 より アレグレット
[05] ピエトロ・ドメニコ・パラディエス(1707-1791):ソナタ 第6番より トッカータ
[06] メンデルスゾーン(1809-1847):6つの子供の小品 Op.72-2 アンダンテ・ソステヌート 変ホ長調
[07] ヴォルデマール・バルギール(1828-1897 ※クララ・シューマンの異父弟):バガテル Op. 42
[08] ニルス・ゲーゼ(1817-1890):リンゲルタンツ イ短調 Op. 36-4
[09] シューマン(1810-1856):子供のための3つのピアノ・ソナタ Op. 118-4 第1番~ロンドレット
[10] シューマン:アラベスク Op. 18
[11] エミーリエ・マイヤー(1812-1883):練習曲 Op. 149-5 グレース
[12] ラヴェル(1875-1937):ソナチネより第2楽章 メヌエット
[13-18] J.S.バッハ(1685-1685):パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
エルシー・ホール(ピアノ、1877-1976)
※オーストラリアに生まれてドイツで研鑽を積み、結婚後は南アフリカへ移住し、そこで活躍した女性ピアニスト。
録音:[01-12] 1963年4月26日ドイツ、アンバッハ、ブルース・ハンガーフォードの自宅で行われたプライベート録音から
[13-18]1930年11、12月「The Gramophone Company」(ロンドン)のヘイズ、スタジオA
[19-28]テオドール・レシェティツキ(※ウィーン音楽院でベートーヴェンの弟子カール・チェルニーに師事したピアニスト)とのレッスンについて語り、短い音楽の抜粋を演奏。
[19、21、23、25、27] グッドソンによる解説
[20]シューマン(1810-1856):花の曲 変ニ長調 Op. 19 ※抜粋
[22]シューベルト(1797-1828):即興曲 変イ長調 D. 899 第4番
[24]ブラームス(1833-1897): ソナタ 第3番 ヘ短調 よりスケルツォ ※抜粋
[26]ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op. 76-2 ※抜粋
[28]モーツァルト(1756-1791):ソナタ イ長調 K.331 より第1楽章 ※抜粋
[29]ソプラノ歌手ネリー・メルバとの友情について語り、彼女に伴奏したリムスキー=コルサコフ作曲の「インドの歌」から数小節を実演。
キャサリン・グッドソン (ピアノ、1872-1958)
※ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、当時の英国楽壇にて第一線で活躍した女性ピアニスト。
録音: [19-28] 1952年7月3日BBC放送音源から、[29] 1954年BBC放送音源から
【録音】
1919~63年、ADD、78'26/79'56
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年09月11日 00:00