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プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.5~ルプー ベートーヴェンP協第3番 スーク&シフ ブラームス二重協奏曲 メネセス ドヴォルザークVc協 2枚組

プラハの春音楽祭

プラハの春音楽祭ゴールド・エディション第5弾!
メネセス、スーク、シフ、モーリス・アンドレ、ルプー
音楽祭を彩る伝説のソリストたちの録音!


チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ『プラハの春音楽祭ゴールド・エディション』の第5弾は、音楽祭を彩ったソリストたちの饗宴、協奏曲に焦点を当てたプログラムです。
まずは、ブラジル出身の世界的チェロ奏者、アントニオ・メネセス(1957-2024)によるドヴォルザークのチェロ協奏曲。残念ながらメネセスは2024年8月3日スイスのバーゼルで闘病の末亡くなりましたが、当録音は1991年ソリストとして世界の檜舞台で活躍していた頃の演奏。メネセスは音楽一家で育ち、10歳からチェロを始め、16歳で渡欧。アントニオ・ヤニグロの門下生として学び、1977年にミュンヘン国際音楽コンクールで1位、1982年にモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで1位と輝かしい成績を残します。以降、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ウィーン・フィルなど世界の主要オーケストラ、カラヤン、ヤンソンス、ヤルヴィ、アバドら名指揮者と共演。このプラハの春やザルツブルクなど世界的音楽祭にも数多く招かれていました。1998~2008年にはピアノ三重奏団のボザール・トリオのメンバーとしても活躍。録音も多く、時代を牽引するチェリストでした。
次は、弦楽王国と言われるチェコの名ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク(1929-2011)とオーストリアのチェロ奏者で指揮者としても活躍したハインリヒ・シフ(1951-2016)によるブラームスの二重協奏曲。演奏は、プラハ交響楽団、ビエロフラーヴェクの指揮。ヨゼフ・スークは、祖母はドヴォルザークの娘、祖父は作曲家でヴァイオリニストのヨゼフ・スークという恵まれた音楽環境の中で育ち、名ヴァイオリニスト、ヤロスラフ・コチアンから英才教育を受け、プラハ音楽院在学中からトリオを組んで活動、卒業後は、プラハ四重奏団の第1ヴァイオリン奏者となり、さらに23歳の時には、親友のヤン・パネンカ、ヨゼフ・フッフロと共にスーク・トリオを結成し、室内楽の世界で熱心な活動を展開していました。ハインリヒ・シフは、1972年、グラーツの国際現代音楽祭でロストロポーヴィチの代役としてルトスワスキのチェロ協奏曲を演奏して成功。以後、世界的な奏者として活躍しました。
CD2には、「キング・オブ・トランペット」として知られるモーリス・アンドレ(1933-2012)によるハイドンのトランペット協奏曲。マッケラスとプラハ響のサポートも光りますが、とにかくモーリス・アンドレのトランペット超絶技巧を堪能することができます。最後はラドゥ・ルプー(1945-2022)によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。ルーマニア出身で幼いころからその才能を開花させ、1966年のヴァン・クライバーン国際コンクールをはじめ、エネスコ、リーズの各国際コンクールで1位となり、1969年にロンドン・デビューし、本格的な活動を開始しました。ルプーのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番といえば、彼の最初の商業録音(1967年ブゲアヌ指揮、シネマトグラフィ響)の演目でもあります。本録音は1977年ですので、デビューから10周年というタイミングでの再録音となります。
(キングインターナショナル)

【曲目】
CD1
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調Op.104
アントニオ・メネセス(チェロ)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ズデニェク・コシュラー(指揮)
録音:1991年5月18日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
ハインリヒ・シフ(チェロ)
プラハ交響楽団
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
柄億音:1979年5月17日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

CD2
ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調 Hob. VIIe:1
モーリス・アンドレ(トランペット)
プラハ交響楽団
サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
録音:1974年6月1日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
ラドゥ・ルプー(ピアノ)
プラハ交響楽団
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)
録音:1977年5月23日プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年10月16日 00:00