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Alpha Classics~2025年2月発売新譜情報(8タイトル)

bach

CD(8タイトル)




■作品詳細

今回はロウヴァリ&エーテボリ響のシベリウス完結編となる交響曲第6番&第7番に、ジャン・ロンドー、アンナ・ベッソンがメンバーのアンサンブル「ネヴァーマインド」がゴルトベルク変奏曲を録音、パシチェンコが1836年製オリジナルのグラーフで奏でるフェリックスとファニー・メンデルスゾーンの「無言歌」、ベンヤミン・アップルによる敬愛するジェルジ・クルターグ全面プロデュースのアルバムなどCD8タイトルがリリースされます。

シベリウス:交響曲 第6番、第7番、劇付随音楽『テンペスト』(抜粋)
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)エーテボリ交響楽団

※国内仕様盤 日本語解説…神部智

【ロウヴァリ&エーテボリ響のシベリウスここに完結!】
2019年初頭からリリースが開始された、スウェーデンの名門エーテボリ交響楽団と当時その首席指揮者に就任したばかりだったフィンランドの俊英サントゥ=マティアス・ロウヴァリによるシベリウスの交響曲全集。これまでになく個性的で踏み込んだ解釈と深い説得力とを両立させたその演奏は、シベリウス演奏史に新風を巻き起こし、世界中から注目されてきました。ほぼ作曲順に発表されてきたそのチクルスも、今回の第6番、第7番をもっていよいよ完結となります。シベリウスの作曲活動最後期に書かれたこれらの交響曲は、ゆったりとした曲想を基調とした観想的な面が突き詰められ、併せてその高度な作曲技法と思想に基づく様々な実験的要素も共存したもの。ロウヴァリの作り上げる音楽はこれまで同様実に活き活きとしつつ心地よい鋭さを併せ持っており、隅々まできめ細やかに歌いこみながら力強い流れをごく自然に作り上げ、クライマックスの雄大さもまた格別という、作品の特色を最大限生かし切ったものとなっています。またこのチクルスの特色として凝った管弦楽作品が組み合わされておりますが、今回はシベリウスがその後半生約30年の作品をほぼ発表しない生活に入る前、最後に書かれた大規模な作品の一つであり、その作風の頂点をなす傑作とも目される『テンペスト』から、管弦楽部分の抜粋を収録。その管弦楽法の面白さを明確に示しつつ内容に深く寄り添った演奏で、聴かれる機会の少ないこの作品の素晴らしさを存分に知らしめています。
(ナクソス・ジャパン)

J.S.バッハ(ネヴァーマインド編曲): ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(2枚組)
ネヴァーマインド(アンナ・ベッソン、ジャン・ロンドー、ロバン・ファロ、ルイ・クレアック)

※国内仕様盤 日本語解説…矢澤孝樹

【ジャン・ロンドー、アンナ・ベッソンらのネヴァーマインドがゴルトベルク変奏曲を!】
編曲作品あまたのゴルトベルク変奏曲ですが、近年では古楽界の大物たちがこぞって挑んでいるのも興味深いところ。そんな中、自身来日公演やソロ・アルバムでも刺激的なゴルトベルクを聴かせてくれたジャン・ロンドーとその盟友たちが、アンサンブルによる演奏をリリースします。編曲の中心となったのはロンドーと、ガンバを弾くロバン・ファロ。アンナ・ベッソンの伸びやかなトラヴェルソを前面に押し出しながら他のメンバーも随所で活躍、多声的な絡みも異なる楽器によるアンサンブルならではの立体感で聴かせます。ロンドーはソロの録音でも使用したジャーマン・モデルのチェンバロのほか、イタリアン・スタイルのチェンバロと2種のオルガンを弾き分けるこだわりぶり。彼らならではの独創的かつスリリングな編曲で、作品の新たな地平を切り開いています。
(ナクソス・ジャパン)

誰の無言歌? ~フェリックス&ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ作品集
オルガ・パシチェンコ(フォルテピアノ/コンラート・グラーフ1836年製)

※国内仕様盤 日本語解説… 髙松佑介

【フェリックスとファニー、2人の「無言歌」をパシチェンコが1836年製オリジナルのグラーフで奏でる】
イル・ガルデリーノとの共演によるモーツァルトの協奏曲録音が世界的に高い評価を得ているオルガ・パシチェンコ。久しぶりとなるソロ録音は、2人のメンデルスゾーンの作品集です。フェリックス・メンデルスゾーンが残した愛らしい小品集として人気の『無言歌集』ですが、その創始者は姉のファニーという説もあり、彼女もまた多くの「無言歌(ピアノのための歌)」を残しています。この2人による数多くの無言歌からの抜粋を中心に、その作品の魅力をCD1枚めいっぱいの30曲盛り込みました。パシチェンコがここで選んだ楽器は2人が存命中に製造されたコンラート・グラーフのオリジナル。美しい声で語り掛けてくるようなその音色は、詩情豊かなこれらの作品を表現するのに実にふさわしく、パシチェンコが持ち前の高い感性で瑞々しく歌い上げています。
(ナクソス・ジャパン)

キアロスクーロ ~ゴドフスキー、フランク、ラフマニノフ
ロマン・ボリソフ(ピアノ)

【若き俊英ロマン・ボリソフが卓越した表現力で描く「過去との対話」】
2022年、若いピアニストたちの登竜門として知られるキッシンゲン国際ピアノ・オリンピック(キッシンガー・クラヴィアオリンプ)に最も若いコンテスタントとして19歳で出場、見事に優勝を果たしたロシア出身のロマン・ボリソフ。2023年にはALPHAの<次世代ソリストたちによるモーツァルト>シリーズに登場、協奏曲第11番、第13番の素晴らしい演奏を聴かせましたが、初のリサイタル盤となるこのアルバムでは、ピアノ音楽の巨人たちが過去の作曲家と向き合った作品を集めています。超絶技巧で知られるゴドフスキーがラモーやコレッリといった作曲家たちの作品を自由に編曲した「ルネサンス」全16曲から5曲、フランクによる大バッハへのオマージュとも言われる作品、ボリソフの祖国の大ピアニストであったラフマニノフが、亡命したアメリカで最後に完成させたピアノ曲であるコレッリによる変奏曲と続けられるプログラム。それは現代の若き世代であるボリソフが、さらにこれらの作品と対話するという入れ子のような構造も連想させます。ピアニスティックな魅力に溢れる難曲揃いですが、ボリソフは高い技術力でこれらを危なげなく弾きこなすのはもちろん、滾々と泉が湧くような実に瑞々しい表現で作品の魅力を十二分に引き出しています。
(ナクソス・ジャパン)

Lines of life それぞれの天職 ~シューベルト&クルターグ歌曲集
ベンヤミン・アップル(バリトン)

【ベンヤミン・アップルが、敬愛するジェルジ・クルターグ全面プロデュースのアルバムを製作】
ドイツ出身、数回にわたる来日公演で日本でも人気のバリトン歌手ベンヤミン・アップルは、2019年にハンガリーの作曲家ジェルジ・クルターグと出会い、それ以来彼と共に活動を続けています。アップルにとってのクルターグは「音楽家としても人間としても、もしかすると誰よりも私を形作ってくれた存在」とのこと。アルバムはシューベルトやブラームスによるドイツ・ロマン派歌曲と、クルターグによる声楽作品を交互に収録、そのうち5曲は世界初録音となっています。クルターグ自身シューベルトとブラームスの2曲でピアノを担当、ほかはアップルの信頼する旧友であるピエール=ロラン・エマールとジェームズ・ベイリューが共演しており、すべてクルターグのプロデュースのもとで制作され、最後には「Gyuribácsi(ジョージおじさん)」ことクルターグへの、アップルによる興味深いインタビューが収められています。アップルはこう語ります。「このアルバムの目的は、ジェルジ・クルターグの無限の宇宙を垣間見てもらうことです。彼は遠慮深く、厳しい自己批判者であり、逡巡する研究者、内面への問いかけを怠らない者、気取らない知識人、卓越した作曲家、そして並外れた人間です。」
(ナクソス・ジャパン)

愛ゆえに ~19-20世紀転換期のオペラ・アリア集
ヴァニナ・サントニ(ソプラノ)、ジャン=マリー・ゼイトゥニ(指揮)リール国立管弦楽団

【気鋭歌手と実力派指揮者の美質が最大限に活かされた充実のアリア集】
この10年ほどで躍進めざましく、ヨーロッパで着実に活躍の場を拡げつつあるコルシカ出身のソプラノ歌手ヴァニナ・サントニ。19世紀末から20世紀初頭にかけてのイタリアとフランスを賑わせた数々の傑作から、サントニの当たり役を中心に愛の強さゆえ自ら運命を決するオペラの主人公たちが歌う名ナンバーを厳選、充実したプログラムのアリア集を制作しました。指揮はマスネ《グリセルディス》の全曲録音(2025年1月発売、BZ1058)でもサントニと共演しているフランス語圏カナダの俊才ジャン=マリー・ゼイトゥニ。サントニがしなやかに繰り広げる縦横無尽の歌唱表現をよく受け、オペラ本編から切り離された名場面それ自体で完結する精緻な小宇宙を織り上げてゆきます。リール国立管弦楽団の緻密なアンサンブルも見事なもの。プッチーニ《トゥーランドット》の補筆者として以上のアルファーノの真価に気づかされるトルストイ原作の意欲作《復活》に始まり、サントニのルーツにもつながる最後のトマジ歌曲の管弦楽伴奏版まで、欧州歌劇界最前線の充実に目を見張る瞬間がそこかしこに詰まった1枚に仕上がっています。
(ナクソス・ジャパン)

Be Still My Heart ~ロベルト・グント、ヴィルヘルム・グロス: 歌曲集
クリスティアン・イムラー(バスバリトン)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)

【イムラーとドイチュが誘う、忘れられたウィーンの歌】
ロベルト・グントはスイスに生まれウィーンで活躍、ピアニスト、教師、作曲家として大きな成功を収めました。60曲以上を出版したほか、100曲を超える未出版作品を残していますが、今日ではほとんど忘れられています。ヴィルヘルム・グロスはウィーンの裕福なユダヤ人の家庭に生まれて音楽教育を受けた後当地で活躍、やがてベルリンに移り映画音楽で成功しますが、ナチスの台頭を受けイギリスを経てアメリカへ移住、ポピュラー音楽で成功し、ヒュー・ウィリアムズの別名で発表した「Red Sails in the Sunset」はビング・クロスビー、ルイ・アームストロング、ナット・キング・コール、ビートルズらにカバーされて大ヒットしました。しかしながらその作品の多くもまた、現在ほとんど顧みられることがありません。ドイツ出身でドイツ語圏の知られざる歌曲作品の発掘に力を入れているクリスティアン・イムラーは長年手を組んでいる名手ヘルムート・ドイチュと共に、後期ロマン派の流れを汲みながらジャズなど他ジャンルの影響も色濃い、これら知られざる作品の魅力を紐解いていきます。
(ナクソス・ジャパン)

眩い光 ~現代合唱作品集
アンサンブル・アルテラ(混声合唱)、ジョン・ブラック(オルガン)、クリストファー・ローリー(カウンターテナー)

【光に包み込まれるような合唱サウンド!】
アメリカのカウンターテナー、クリストファー・ローリーがアメリカ合唱界の中心を担うべく組織したヴォーカル・アンサンブル、アルテラによるALPHAから2枚目のアルバム。今回は「光」をテーマに世界各地の現代合唱作品を主に収録しています。輝かしく、厚みと温かみのあるハーモニーに包み込まれる稀有な体験を味わう、極上の一枚です。
(ナクソス・ジャパン)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2025年01月30日 16:00