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CPO レーベル~2025年4月発売新譜情報(10タイトル)

ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル

CD(10タイトル)




■作品詳細

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はスウェーデンの作曲家ペッテション=ベリエルの交響曲全集、ヴァイオリン協奏曲を収録した6枚組BOXに、ボッケリーニの29曲の交響曲を収録した9枚組BOX、フランツ・ラハナーの交響曲第4番、ゲオルク・シューマンのオラトリオ「ルツ」、ヴィヴァルディに霊感を与えたヴァイオリニスト、ビゼンデルのための協奏曲集、ドイツ・ルネサンス最後期の作曲家デマンティウスのヨハネ受難曲、ブクステフーデのオルガン作品全集(6枚組SACDハイブリッド)などCD10タイトルがリリースされます。

ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867-1942):交響曲全集、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ第1番、ほか(6枚組)
ミハイル・ユロフスキ(指揮)ザールブリュッケン放送交響楽団、ノールショピング交響楽団、ウルフ・ヴァリン(ヴァイオリン)、ほか

ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルは、スウェーデンでは広く知られる作曲家です。学生時代にエドヴァルド・グリーグの音楽に出会い強い影響を受け『フレースエーの花々』などの田園風のピアノ小品や民族音楽の影響を受けた歌曲を作曲しました。
このBOXには彼が遺した5曲の交響曲と管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン小品を収録。演奏はミハイル・ユロフスキが指揮するノールショッピング交響楽団が中心(CD1のみザールブリュッケン放送交響楽団)、ヴァイオリンは名手ウルフ・ヴァリンが担当。北欧情緒に溢れた作品を存分にご堪能いただけます。
交響曲第1番「旗」は第1楽章の「旗の主題」が全楽章で用いられた若き作曲家による野心的な作品。交響曲第2番「旅は南風とともに」は、北欧の若者が南ヨーロッパの文化や風景に触れ、精神的成長を遂げる過程を描いた曲。彼にとって南ヨーロッパとは、単なる地理的な場所ではなく、古代の遺産や精神的基盤を象徴するものだったようです。交響曲第3番「ラップランド」は彼の北スウェーデンへの愛が凝縮された作品。友人ティレンが記譜したラップランドの旋律が用いられており、単なる民俗音楽ではなく、自然との深い結びつきを持つ独自の芸術的要素が作品へ昇華されています。愛する都市ストックホルムが描かれているのが第4交響曲。「ホルミア」とはストックホルムを意味する近世ラテン語です。地方出身のスウェーデン人である彼が首都を訪れた際の体験が音楽で表現されています。交響曲第5番「孤独」は、ペッテション=ベリエルが過去の経験や雰囲気を表現した曲で、ここでは単なる個人的な孤立ではなく、より広範な感覚の孤独や寂寥感が描かれています。一時期はヴァイオリンを学んでいたという彼のヴァイオリン曲も、聴きごたえのある美しいものばかりです。
(ナクソス・ジャパン)

ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):29の交響曲、チェロ協奏曲、八重奏曲(9枚組)
ヨハネス・ゴリツキ(指揮/チェロ)ドイツ・カンマーアカデミー、シュトゥットガルト室内管弦楽団、ほか

ルイジ・ボッケリーニは、イタリアの作曲家・チェリスト。あの愛らしい「メヌエット」を耳にしたことのない人はいないでしょう。しかし彼の生涯の詳細は知られておらず、とりわけ1936年から39年のスペイン内戦で多くの文書が失われたこともあり、研究に遅れが生じてしまいました。しかし近年では彼の人物像が少しずつ明らかになっています。チェロの名手だった彼は、チェロが華々しく活躍する協奏曲や弦楽五重奏曲の他、交響曲も数多く遺しています。このBOXは以前cpoから発売された28曲収録のBOXに、2009年に発売された交響曲1曲と2曲のチェロ協奏曲を収録した1枚を加え、再編成されたもの。優雅で美しい旋律を持つ交響曲に加え、指揮者ヨハネス・ゴリツキ自身がチェロを弾く協奏曲も聴きどころです。
(ナクソス・ジャパン)

フランツ・ラハナー(1803-1890):交響曲第4番、アンダンテ
ゲルノート・シュマルフス(指揮)エヴァーグリーン交響楽団

19世紀ドイツの作曲家、フランツ・ラハナーの交響曲第4番。シューベルトの盟友で、1822年からウィーンで指揮者として活動していましたが、とても不安定な立場にあり、特にウィーンの歌劇場では経営陣が変わるたびに解雇の可能性がありました。そのため、1834年にマンハイムの宮廷指揮者のオファーを受け入れましたが、この職は彼の野心的なキャリア計画には合わず、またマンハイムでは彼への聴衆の関心も薄く、チャンスも限られていました。この時期に彼は複数の交響曲を完成、この第4番は1835年10月31日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演され、音楽雑誌で高く評価されました。特に、そのオーケストレーションとモチーフの独創性が称賛されたものの、1836年に再度演奏された後は、忘れ去られてしまい、出版されることもありませんでした。しかし批評家からは「完璧な例」と絶賛されたこの作品、改めて聴いてみると他の作曲家の作品に引けを取らない見事なものであることがわかるでしょう。「金管楽器のためのアンダンテ 変イ長調」は、彼がウィーンに滞在していた最後の年である1833年10月29日の作品。この曲はウィーン音楽院の学生コンサートのために書かれた可能性があり、1833年から1834年の冬に行われたコンサートで演奏されたとされています。A-B-A'の三部構成で書かれたホルン4本、トランペット2本、トロンボーン3本のための作品です。
(ナクソス・ジャパン)

ゲオルク・シューマン(1866-1952):オラトリオ「ルツ」(2枚組)
イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指揮)フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー合唱団

ドイツのザクセン州出身の作曲家ゲオルク・シューマン。ライプツィヒ音楽院でピアノと作曲を学び、指揮者として経験を重ねた後、1907年にベルリンのプロイセン芸術アカデミーに招かれて、ブルッフの後任として作曲科の教師に就任。1934年から45年まで院長を務めつつ、ベルリン・フィルにソリスト及び指揮者として繰り返し出演、ベルリン音楽界の大立者として活躍しました。葬儀の際はベルリン・フィルが演奏したと伝えられています。このオラトリオ「ルツ」は彼の最高傑作と目される大作。聖書の『ルツ記』を基にダビデ王の詩篇や伝道の書、雅歌などのテキストを用いてシューマン自身が台本を作成。4人の独唱者、合唱団、管弦楽団によってナオミ、ルツ、ボアズらの登場人物の物語を生き生きと描き出しています。1908年12月9日にハンブルクで初演されたこの作品は大成功を収め、その熱狂は大西洋を越えて米国にまで急速に広がったものの、ナチスの圧力を受けて改変されまます。1946年のシューマン80歳の誕生日に元の形に戻して再演されましたが、その後は演奏されることがありませんでした。この作品、シューマンの同時期に活躍したリヒャルト・シュトラウスの退廃的な《サロメ》に対抗するかのような、純粋な愛の賛歌として再度注目されるのではないでしょうか。
(ナクソス・ジャパン)

クラウディオ・モンテヴェルディ(1531-1585):救済のマリアのためのミサ
ローランド・ウィルソン(指揮)ムジカ・フィアタ(古楽器アンサンブル)、ラ・カペラ・ドゥカーレ(声楽アンサンブル)

1630年、海の都ヴェネツィアはペストの脅威に襲われます。時のヴェネツィア総督は、聖母マリアにペストの脅威からの解放を願い、「救済の聖母マリア」のための聖堂を建築することを誓いました。1631年になると、ペストの脅威が去り、1631年11月21日、ペストから救済してくださった聖母マリアに感謝をささげるための荘厳なミサが行われることになりました。そのミサの音楽を作曲したのが当時サン・マルコ寺院の楽長を務めていたモンテヴェルディでした。ローランド・ウィルソン率いるドイツの老舗古楽アンサンブル、ムジカ・フィアタと声楽アンサンブル、ラ・カペラ・ドゥカーレがこのミサを再構成し、録音しました。
この「救済のマリアのためのミサ」で使用された楽曲がモンテヴェルディのどの作品であったかは明確にはなっていないようですが、ここでは、1641年に出版された「倫理的・宗教的な森」の中から、「グローリア」など主要な曲が選ばれています。各声部が技巧的なフレーズを競うように歌うコンチェルトタート様式による「7声のグローリア」は、輝かしい旋律と祝祭的な雰囲気がまさにペスト終焉を祝うミサにふさわしい楽曲です。また「クレド」は不完全な楽曲をローランド・ウィルソンが復元して演奏しています。他にも超絶技巧的なバスの独唱が聴ける「我、永遠より立てられ」、「アリアンナの嘆き」の歌詞を変えた「聖母の涙」、祈りに満ちた「聖母のリタニア」など充実した楽曲が典礼形式に並べられ、当時のミサに参加しているような体験を与えてくれます。
ローランド・ウィルソンは17世紀ドイツ・イタリア音楽の専門家で、1975年に、ピリオド楽器グループ、ムジカ・フィアタを、1992年には声楽グループ、ラ・カペラ・ドゥカーレを創設し、ドイツ・ハルモニア・ムンディやcpoなどのレーベルで、17世紀音楽の重要な録音を残してきました。モンテヴェルディはまさに彼の主戦場。当時、ヴェネツィアで野外での行事で使用されたとされる特殊なトランペット、トロンベ・スカルチアートも使用されるなど、使用楽器にもこだわりがあります。優れた歌い手と超一級の器楽奏者たちによるモンテヴェルディの演奏は格別なものになるでしょう。17世紀ヴェネツィアのペスト終焉を祝う雰囲気をモンテヴェルディの音楽を通して感じることのできる格好の一枚です。
(ナクソス・ジャパン)

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678ー1741):ピゼンデルのためのヴァイオリン協奏曲集
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)、ラルテ・デラルコ(古楽器アンサンブル)

ヴィヴァルディに霊感を与えたヴァイオリン奏者といえば、最近ではアンナ・マリアやキアーラといったピエタ慈善院の女性ヴァイオリン奏者に注目が集まっていますが、もう一人忘れてはならない人物がピゼンデルでしょう。ヨハン・ゲオルグ・ピゼンデル(1687-1755) は、18世紀ヨーロッパで最高の楽団と謳われたドレスデンの宮廷楽団で、長年コンサートマスターを務めた天才ヴァイオリン奏者として知られ、あのバッハの無伴奏ヴァイオリン作品は彼を想定して書かれたとされています。1716年には、ヴェネツィアでヴィヴァルディの教えを受け、ドレスデンにヴィヴァルディの作品を持ち帰ったことでも知られています。最近では作曲家としての側面にも注目を浴び、ピゼンデルの技巧的な協奏曲やソナタ等をCDで聴けるようになりました。ヴァイオリンに対する天賦の才を持っていたピゼンデルのために、ヴィヴァルディはいくつかの作品を献呈しました。ピゼンデルがドレスデンに持ち帰ったヴィヴァルディの作品の中には、そうした作品も含まれていたようです。このCDには、ヴィヴァルディがピゼンデルのために書いたとされる技巧的なヴァイオリン協奏曲が集められています。
当代随一と言われたピゼンデルの圧倒的な技巧を想定して書かれたヴァイオリン協奏曲というだけあり、各協奏曲には、様々なヴァイオリン技法が散りばめられています。特に、重音奏法や超高音でのパッセージなど、火の出るような超絶技巧が連続するニ長調の協奏曲RV 205は、その最たるものでしょう。またRV 205とRV 340の第3楽章に登場するカデンツァも聴きものです。
演奏は、ラルテ・デラルコ。卓越した技巧を持つヴァイオリニスト、フェデリコ・グリエルモ率いる1994年創設のイタリアのピリオド楽器アンサンブルで、音楽学者と密接な連携を図り、最新の学説を取り入れた演奏に定評があります。主にヴェネツィアのバロック音楽を有名作品から世界初録音作品まで幅広く録音し、高く評価されています。ヴィヴァルディ作品の録音では「アンナ・マリアのための6つのヴァイオリン協奏曲」(cpo 777078)、ドレスデン宮廷での演奏を想定した管楽器を伴う「四季」(cpo 777037)などが話題を呼びました。この録音では、フェデリコ・グリエルモが、ピゼンデルもかくやという超絶技巧で、ヴィヴァルディがピゼンデルに寄せた協奏曲を一気に聴かせてくれます。グリエルモのヴァイオリンに牽引されるように推進力あるオーケストラの演奏も魅力的です。
(ナクソス・ジャパン)

クリストフ・デマンティウス(1567-1643):ヨハネ受難曲
アレクサンダー・シュナイダー(音楽監督・コンセプト)アンサンブル・ポリハルモニーク(声楽&古楽器アンサンブル)

ドイツ・ルネサンス最後期の作曲家デマンティウスのヨハネ受難曲は、バッハの作品から100年以上前に作られた受難曲で、ドイツ語による聖書の言葉がルネサンス様式の全編多声音楽で歌われます。これは台詞を合唱で歌う、いわゆる「通作受難曲」というジャンルのもので、デマンティウスの「ヨハネ受難曲」はその代表的作とされています。イエス・キリストの受難の物語のリアルな再現よりも、多声音楽によるテキストの表現に重要度が置かれた受難曲なのです。この録音では、デマンティウスのヨハネ受難曲に、デマンティウスの他の作品や、シュッツ、シャイン、シャイト、ハンマーシュミット、ゼヒリウスといったデマンティウスの後輩に当たるドイツ初期バロックの作曲家の、マドリガーレのようにテキスト表現に注力されたモテットやコンツェルト様式の教会音楽が組み込まれ、受難曲を主体となるルター派の聖金曜日の礼拝を再現するかのように構成されています。
名だたる古楽アンサンブルで主力として活躍してきた百戦錬磨のカウンターテナー、アレクサンダー・シュナイダー率いるアンサンブル・ポリハルモニークは、17-18世紀の音楽、主にドイツ音楽を専門とする古楽アンサンブルで、特にシュッツなど17世紀ドイツの教会音楽の演奏で世界的に高い評価を得ている今注目のアンサンブルです。この録音は、当時、ドイツの一部で用いられていたa=465 Hzのミーントーンで歌われています。その高いピッチによって強い緊張感が生み出されたポリハルモニークの歌唱は、引き締まった見事なアンサンブルでデマンティウスの音楽の真髄を引き出しています。ポリフォニックな受難曲の音楽史上の重要度とその面白さを認識させてくれるまたとない一枚です。
(ナクソス・ジャパン)

ヤコブ・シューバック(1726-1784):ブロッケス受難曲「世の罪のために苦しみ死にたまいしイエス」(2枚組)
フランツ=ペーター・フーバー(指揮)ラルパ・フェスタンテ(古楽器アンサンブル)、カペラ・カテドラリス・フルダ(声楽アンサンブル)

18世紀ハンブルクの外交官にして詩人ブロッケスが四つの福音書から編纂し、韻文として書き上げた受難曲の台本は、ラインハルト・カイザー(1712年)を皮切りに、テレマン(1716、1722、1723年)、マッテゾン(1718年)、ヘンデル(1719年)など、18世紀ドイツで計13人の作曲家によって作曲・上演された、当時の人気の台本でした。ここに取り上げられたシューバックによる作品は、1754年に作曲されたものです。
ハンブルクの市長の息子として生まれたヤコブ・シューバック(1726-1784)は大学で法律を学ぶかたわら、幼いころから学んでいた音楽を続け、ハンブルク市の公人として働きながらも、テレマンに作曲法を学び、ピエトロ・メタスタージオの台本に作曲するなど、作曲家としても活動していました。また公人として、音楽家に対する支援も行い、市のコンサートホールの建設に携わったこともあったようです。このコンサートホールでは、テレマンやカール・フィルップ・エマヌエル・バッハらハンブルクで活躍した18世紀の大作曲家たちもコンサートを開催していたといいます。
シューバックの「ブロッケス受難曲」は彼がまだ30際になる前に作曲された作品です。作曲の師であるテレマンの作品の影響を色濃く残しながら、すでにバロック音楽のスタイルからは離れ、和声などには多感主義の音楽の特徴が感じられます。合唱の役割は最小限にとどめられ、華麗なアリアやレチタティーヴォが中心となっており、シンプルな構造によってテキストの表現がストレートに分かりやすく示された受難曲となっています。先行するヘンデルやテレマンの「ブロッケス受難曲」、またバッハの受難曲との違いには興味が湧くことでしょう。
指揮を担ったフランツ=ペーター・フーバーは、フルダ大聖堂の合唱指揮者を長年務めるルネサンスから現代までの宗教音楽の専門家。2003年には若い歌手たちを集め、フルダ大聖堂の聖歌隊メンバーを中心としたカペラ・カテドラリス・フルダを結成し、毎年行われる受難節のコンサートでは、ルネサンスから現代までのレパートリーをその時代にあった様式で歌唱・演奏し、人気を博しています。ラルパ・フェスタンテは1983年に結成されたドイツを代表するピリオド楽器オーケストラの1つ。幅広いレパートリーを持ち、17~18世紀の知られざる作品の復興にも注力しています。また近年、ロマン派の大規模声楽作品での演奏でも注目を集めています。この録音は、シューバックの「ブロッケス受難曲」の作曲から250年以上の時を経て行われた復活上演をライヴ収録したもの。CDジャケットに使用されたジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの宗教画のように色彩感ある受難曲をお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):オルガン作品全集 第3集(2枚組SACDハイブリッド)
フリードヘルム・フランメ(オルガン)

cpoのオルガン作品のカタログにおいて重要な役割を担うフリードヘルム・フランメ。本作はブクステフーデのオルガン作品全集を締めくくるものとなります。デンマーク出身でありながらドイツのリューベックを中心に活躍したブクステフーデは、約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、朝や日曜日の礼拝時でのオルガン演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。この2枚のSACDはそれぞれ、おおまかにオルガンコラールと自由形式の作品に分かれており、自由曲の多くには即興的な前奏曲と対位法を凝らしたフーガを含んでいます。若きバッハが強く魅了され、リューベックに旅したことでも知られるブクステフーデの音楽が、ここで改めて輝きを放ちます。グラウホフのトロイトマン=オルガンの美しい低音の響きが存分に捉えられた高音質の録音も聴きどころです。
(ナクソス・ジャパン)

ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):オルガン作品全集(6枚組SACDハイブリッド)
フリードヘルム・フランメ(オルガン)

フリードヘルム・フランメによる「北ドイツ・バロックのオルガン作品シリーズ」の頂点をなすブクステフーデのオルガン作品全集。2018年から2020年に録音された各々のアルバムは、ブクステフーデ作品の多様性と、トロイトマン・オルガンの音色を紹介する、エキサイティングなコンサート・プログラムとして考案されています。
フランメはデトモルト音楽アカデミーで音楽教育、宗教音楽、オルガン、指揮、音楽学、作曲、神学を学び、ドイツ最高の宗教音楽学位(A-Examen)を取得、優秀な成績で大学院を修了しました。パーダーボルン大学では宗教教育の学位を取得し、フリードリヒ・グルダの作品に関する論文で博士号を取得。2018年にはデトモルト音楽大学の名誉教授に任命されました。これまでにヴィルヘルム・フリーデマン・バッハとカール・ニールセンのオルガン曲や、CD20枚以上に及ぶcpoレーベルでの「北ドイツ・バロックのオルガン作品シリーズ」などを録音し、どれも高く評価されています。2004年には、モーリス・デュリュフレのオルガン作品全集の録音がインターネット・クラシック賞を受賞。国際オルガンフェスティバル「Vox Organi」の芸術監督も務めています。
(ナクソス・ジャパン)

2025年3月発売分はこちら>>>

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2025年03月05日 16:30

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