いまも現役! ダーク・サイド・キングが旬の美女たちをナヴィゲート!! 〈オジー・オズボーンのビジョビジョBANZAI〉!!
まずはオレの愛娘を紹介させてくれ。ケリー・オズボーン…… 世界中を探してもヤツほどの美女はいないね(親バカ)
Kelly Ozbourne

2002年のお騒がせファミリー〈マッド・ファミリー・オブ・ジ・イヤー〉は、オジー・オズボーン一家──オズボーンズってことに異論はないでしょ!? そんな彼らの私生活を、ライヴ感いっぱいの映像でお届けするMTVのプログラム〈The Osbournes〉の放送が開始されたのは2002年3月1日のこと。以来噂が噂を呼んで、MTVの歴代視聴率をつぎつぎと更新、あらゆる雑誌の表紙を飾るなど、アメリカでは社会現象にまでなった最強ファミリー。うるさい隣人にデス・メタルの爆音で対抗し、日々F××K!!の罵声が飛び交うような家族なんだけど、今回は特に一家の次女であるケリー・オズボーンを紹介するわ。
現在ケリーは18歳。趣味はショッピング、といってもパパのカードを使ったりもする。ちょっと食いしん坊なのは、りっぱな体格を見てもらえればわかるわね。ライヴ会場ではケータリング・ブースにダッシュを決め、甘いものには目がない様子。キティちゃんのファンで、眠くなると親指をしゃぶってしまうという裏情報も……。あるとき、友人のイタズラで産婦人科に予約を入れられ、「私の肛門になんか、指を入れさせるものか!」と騒ぐケリー。検査→男性経験を問いつめるオジー。突然、「そういう話やめて!!」って、言い出したのはあなたでしょうに……。「あいつ超口くさいから、こんど口検査の予約を入れてやる」で最後は締めてましたけど……。イギリスのプレスの酷評に対しても、「だからイギリス人なんて大嫌い!!」……けれど、あなたにもイギリス人の血が流れてますって! ……そういう人なのよ彼女は。
そして、そんなケリーの歌声が初めて披露されたのは〈The Osbournes〉のTVサントラ『The Osbournes Family Album』でのこと。このときはマドンナの“Papa Don't Preach”をカヴァーしていたわ。これをキッカケに彼女の人気は急上昇し、数々のイヴェントにも引っ張りだこの存在になったの。なかでも2002年のピークはオジーが主催する〈Ozzfest〉に飛び入りし、アンドリューW.K.と共演したとき。ヘヴィー・ロック・ファンにも大歓迎された瞬間だわ!! そしてついに! そんなケリーのデビュー・アルバム『Shut Up』がリリースされたの!! このアルバムでは、これまでマライア・キャリーやジェニファー・ロペスを手掛けた経験のあるリック・ウェイクがプロデュースを担当。歌い上げ系には強そうな彼だけど、ケリーの若さとドスの効いた低音ヴォーカルをギュッと封じ込めることに成功した瑞々しい作品となっている。はしゃぐこともなくシッカリと歌っているのが印象的で、デビュー作らしい緊張感がほどよく伝わってくる作品だわ。サウンドの方向は〈ハード・ロックのグルーヴ+グランジのギター・サウンド〉ってところで、ドライヴィン・ナンバーの応酬。最近の〈パンクやってりゃOKっしょ!!〉なんてムードはいっさいナシ。好感度大よ!! とにかく人気に寄りかからない、しかし人気相応のハイ・クォリティー作品となっているわ。
そんな『Shut Up』を楽しんでいる最中にスリーヴをパラパラ……スペシャル・サンクスには〈Mum, Dad, Aimee, Jack……〉。ママが先とは……やっぱり18歳の女の子ってことなのよね。(犬笛ヒロ)