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第5回――爆走モーターヘッド

連載
OSHIETAL
公開
2008/09/18   02:00
更新
2008/09/18   17:47
ソース
bounce 302号(2008年8月25日発行)
テキスト
文/山口 コージー


今月の〈OSHIETAL〉は2年ぶりのニュー・アルバム『Motorizer』を完成させた、レミー・キルミスター率いるモーターヘッドの魅力を教えたる! そもそもレミーが75年にホークウィンドを解雇されたことから、その歴史は始まった。つまり、モーターヘッドは悔しさをバネに動き出したバンドなのだ。いつしか彼らの音は〈爆走ロック〉と呼ばれるようになり、パンクとニューウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィー・メタルの波に乗って双方のファンを獲得。“Overkill”と“Bomber”がシングル・ヒットを記録し、名盤『Ace Of Spades』を発表する頃には〈世界一荒々しいバンド〉と評されるようになったのである。余談だが、レミーはガールスクールを見い出したり、オジー・オズボーン『No More Tears』やデイヴ・グロールの別プロジェクトであるプロボット『Probot』に参加するなど、本隊の活動と並行して外仕事にも精力的だ。

で、『Motorizer』の話。今回も彼ららしい〈爆走ロック〉を披露していて、思わずニヤリとさせられる安心の轟音盤に仕上がっている。そして驚きなのが、本作のツアーにジューダス・プリーストとヘヴン・アンド・ヘルを招集しているということ。加えて、来年にはレミーの自伝映画「Lemmy」も公開が決定している(スラッシュやアリス・クーパーも出演!)。そんなわけで、今後もこの爆走重戦車から目を離すなよ! 彼らを知らずしてメタルをカタルべからず!!

 

▼関連盤を紹介。

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