
そうね。そうそう、T・ペインも鈴木亜美もイイよな~。オレは“OUR DAYS”が好きだね。古い? うるせえな。まあ、変声ブームの影響もあってオマエらにもトークボックスの良さを見直してもらえるってワケさ。特にヨーロッパで独自に進化してるヤバいGたち──オレは勝手に〈ユーロG〉って呼んでるんだが、今回はダフト・パンクを生んだお国のトークボクサーを紹介するぜ。〈フランスのフィンガズ〉とも呼ばれる才人、パス・パスのメンバーでもあるリヨンのDJ AKさ!
「イェー、日本の奴らにはマジで感謝だよ。パス・パスへのサポートをありがとう」
――まあ、社交辞令はそれくらいで、まずはパス・パスについて教えてくれよ。
「学生の頃、DJやトラック制作をしていて、ウェッサイ・スタイルのMCを探してたんだ。で、同じ学校のカルドンはグループを組んでて、ウェッサイなビートを作れる奴を探してた。それで組むことにしたのさ」
――そもそも、なぜトークボックスをプレイするようになったんだ?
「ザップの“More Bounce To The Ounce”を聴いた時に、あの奇妙なロボットのような声にハマっちゃったのさ。〈マジかよ、何でこんなことができるんだ……〉ってね。自分でもあんな音が出せるよう研究しまくったぜ」
――今回はソロ・アルバム『Sound Of Tha Tube』をリリースしたよな。タイトルの意味はもちろん……。
「ああ、トークボックスのチューブから生まれる音楽だからだよ(笑)。でも、別にオレがグループを離れるとかじゃないぜ」
――ダズとかノクターナルとか、本場のウェッサイ勢も参加してるな。
「何度かLAに行く機会があってね。今回はオレが影響を受けたすべて、Pファンクやザップ/ロジャー、Gファンク、ラティーノ音楽、そしていろんなソウル・ミュージックの要素をミックスした感じかな」
――最高のアルバムだぜ! ということで、今回はこれぐらいにしておいてやるが、いずれドドーンとユーロGを紹介する日が来るからな!