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第10回――ジェイソン・ベッカー

連載
OSHIETAL
公開
2009/02/26   20:00
ソース
bounce 307号(2009年2月25日発行)
テキスト
文/山口 コージー


熱きメタル連載〈OSHIETAL〉。今回はジェイソン・ベッカーのベスト盤『Collection』を教えたる! そもそも、このギタリストを知らない若者も多いのではないだろうか? しかしそれはある意味仕方のないこと。なぜなら彼は全身の筋肉が動かなくなってしまう、ALSという大病を患って近年はリタイアしているのだから。

さて、このベスト盤の何が凄いって、レーベルの垣根を超えまくっている点だ。マーティ・フリードマンとのバンド=カコフォニーで87年にデビューした彼は、翌88年には初のソロ作『Perpetual Burn』発表に至り、その後、デヴィッド・リー・ロス・バンドにスティーヴ・ヴァイの後任として大抜擢。しかし発病という悲劇に見舞われし、最後のギター・プレイを収録したソロ2作目『Perspective』をリリースする……わけなのだが、本作はそんなジェイソンの波乱に満ちたメタル人生をガッチリ網羅しているのである。しかも、彼を愛し、応援し続けているマーティやヴァイ、ジョー・サトリアーニが参加した新曲3曲も収録! また、折良くジェイソン在籍時のデイヴ作品『A Little Ain't Enough』がリイシューされたのに加え、車椅子姿の最新映像などを収録したDVD「The Legendary Guitar Of Jason Becker」もいまなら簡単に入手可能なので、この機会に全部まとめてチェックだ! 何があっても前を見つめ続けるこの男の人生を知らずしてメタルを、そして人生をカタルべからず!

 

▼関連盤を紹介。

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