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ひよこNo.13 SISTER JET

連載
ROCKひよこ組
公開
2009/06/10   18:00
更新
2010/02/03   17:26
ソース
bounce 310号 (2009年5月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

SISTER JET_A

 

みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです! 最近の悩みはタマコ好みのミニスカが見つからないこと! 誠に遺憾ですよ! ということで、今回紹介するひよこっちは、ハニカミ・トキメキ・ボーイズ、SISTER JET。この子たちがファースト・フル・アルバム『三次元ダンスLP』(felicity)をリリースしました!

「もともとドラムの(アオキ)ケンスケとは同級生で、同じ女の子に恋をして2人ともフラれたっていうのがバンドの始まりです。音楽性なりスタイルなりがそこで一致したのかも」(ワタル S、ヴォーカル/ギター:以下同)というこの子たちのお約束は、〈ラヴソングしか歌わない!〉。その一貫した姿勢は、奇しくもレーベルメイトのカジヒデキ先輩(いつまでも短パン、サイコー!)を思わせちゃうロマンティスターぶり。

「当然ロマンティスターです! やっぱり女の子と音楽と……また女の子のことしか考えてないから自然と全曲ラヴソングになりますね。ま、ロックならラヴソングですよ!」。

だよね! でもこの子たちが押したタマコのツボはそういうことだけじゃないんです。楽曲自体はキュートな印象なのに、サウンドはストロークスみたいな懐かしさとモダンさを併せ持った豪快なロックンロールで、アンサンブルの厚さ&強度がハンパないってところ。かなり逞しいんです。新作には昨年発表した『our first love EP』からの曲も入っていますが、新曲はその既発ナンバーに比べてさらにパワーアップしてるようにも。

「全員フロントマンの気持ちで演奏してるからかな~、厄介ですね。まあカッコイイとカワイイの間をめざしたらこうなった感じ。でも去年初めてEPを出して、初めてリスナーの反応を感じて、誤解されてるってわけじゃないんですけど、ただ爽やかってだけじゃないぞ!ってところを見せたくなったんです。それでまた燃えてきて新しい曲を作りました。〈LOVE、切なさ、ダンス、LOVE!〉をもっと届けるぞ!と。新作はそういう部分が詰め込まれてます。いまはこれでどうだ!って気持ち」。

恋をすると愛しさと切なさと心強さとでいっぱいになっちゃって……とりあえずダンス! そんなワクワク感をくれるSISTER JETのトキメキはネヴァー・ダイ! ではまた次回☆

 

ひよこ組のおともだち

 

OKAMOTO'S 『Here are OKAMOTO'S』 redrec

そうです、メンバー全員岡本さんです。この平均年齢18歳たちが鳴らすのは古き良きロックンロール!  日本語詞だから先輩のTHE BAWDIESよりも間口は広い? 性急感を追求したスリリングなサウンドには、かなり期待できますね~。

 

 

 

 

未完成VS新世界 『夕暮れ狩り』 アミューズ

monobright“未完成ライオット”はこの子たちが由来なんですって。そんな札幌出身の2人組。ギター・ロック然とした楽曲が多いんだけど、妙にフォークの匂いがする稀有なバンドで、機微をうがった歌詞もそれに拍車をかけてます。

 

 

 

 

ザ・テレパシーズ 『月面宙返り』 70%

かつてROSEからミニ・アルバムを発表していた岡山の3人組による初のフル・アルバム。もろ70'sパンクからテレパシーを送られた(!?)直情的なサウンド。そのルーツ丸出しっぷりが潔い! でもロンドンには行ったことないらしい(歌詞参照)。

 

 

 

 

ジェイムス 『ジェイムスの逆襲』 LD&K

ガガガSPのコザック前田が発掘&プロデュースした神戸の3人組。ブルースやソウルを滋養にした、いかにも関西ローカルな洗練されすぎない親しみを持つムードに楽しくなっちゃいました。人情味のある下町感が滲む、等身大の歌もグッドです!