タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ～ん、コ～ンニチハ～☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです! これまで好きなフルーツTOP3の常連だったスイカ（not野菜）なのに、最近白い部分まで食べられません。ついにTOP3の座が危ぶまれる今日この頃。さて、今回紹介するのは大阪の4人組、HOSOME! 2007年に初作『new fascio』をリリースし、バンド感がなくなるほど演奏が解体された、激烈なピコピコ・ニューウェイヴ風サウンドには何かの間違いかと驚かされましたが、ついに2枚目のニュー・アルバム『Jakamashi Jazz』（Do The Chisel）が発表されます! 〈CD壊れてます!〉と返却しかけたほど、脳をグワングワンさせるブレイクコアな幕開けにクタッとしちゃいますが、本作はバンドの姿がはっきりと見える作りになっていますよ。
「前作はいろんな意味でメチャクチャな展開とサンプラーの嵐でしたから、それよりは展開的なものがあって、バンドのグルーヴ感とメロディーのループ感っていうのを意識したところはありましたね」（Hayato Nakajima、ヴォーカル／ギター：以下同）。
非常にパンクを感じさせるその異形ぶりは関西ならでは!って感じですが、いったい何がどうなるとそうなるのかしら?
「クラッシュやジャムには精神的に影響されました。ズレたセンスという意味でXTCも大きいですね。2000年代以降ではシャイ・チャイルドとかのディスコ・パンクとか、ワープ周辺のテクノからもかなり影響を受けています」。
ふむ。これらの影響を取り込んで1周するとこうなるかも!?って感じですね。チップ・チューンなオープニングから高速変拍子ロックに移行する“You Want To Be A HEN”をはじめ、キャッチーなメロディーを主軸にした意外すぎる曲展開にワクワクが止まりません。そのカラフルなサウンドは、まるで絵の具をぶちまけたよう!
「一瞬でHOSOMEだとわかるものを作っていきたいんです。音作りやエフェクト処理、メッセージでそれを伝えていけたらと思っています。海外進出も視野に入れて、全人類に向けて音楽を奏でていきたい」。
「感じたことのない世界へ連れて行くことをお約束します」というライヴも、騙されたと思って行ってみて! ではまた次回☆
ひよこ組のおともだち
Sawagi 『hi hop』 colla
何とも自由なインスト・バンドです。KARAKURIからSawagiに改名して初の全国流通盤。ロッキンなエレクトロやジャジー・ヒップホップ、フュージュン的なのもあったり……って何じゃこりゃ! とにかくいろいろ手を出してて、ここではまとまりません!
forget me not 『3つの終り』 Impulserecords
四国の3人組によるミニ・アルバム。さらに緊張感が高まったアット・ザ・ドライヴ・イン、というと短絡的すぎだけど、ヘヴィーにゆ～っくり攻めてくるアンサンブルがスリリング! ポスト・ロック的なサウンドの広がりもイイです。
Clean Of Core 『Spectacle』 Penguinmarket
ひよこの弟はひよこかい? LITEの武田くんの弟がメンバーの3人組。これがまたLITEチックなバンドで、鋭角的でミニマルなループが徐々に形を変えて展開していきます。が、こちらは激烈というより雄大なサウンドで、大陸っぽい!?
ircle 『TINA』 K&A
初の全国流通盤は、彼らが17歳の時（現在22歳）に発表した自主制作ミニ・アルバム。奇を衒わずにグッド・メロディーとフックのあるバンド・サウンドで、ストレートなロックを奏でています。スタンダードななかにキラリと光るポテンシャルに一票! 気になる!
