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小西康陽

連載
NEW OPUSコラム
公開
2010/04/01   20:30
更新
2010/04/01   20:31
ソース
bounce 319号 (2010年3月25日発行)
テキスト
文/狛犬

 

2枚の皿でたっぷり味わうマエストロの魔法

 

ピチカート・ファイヴという最良のアウトプットを終了させて以降の小西康陽は、レーベルを動かして野本かりあらのプロデュースを手掛けつつ、DJにも直結したリミックス仕事をひとつの柱にしてきたように思えます。一方ではコンピの編纂やリイシューの監修も積極的に手掛けてきたわけで、このたび登場した彼のリミックス仕事集『ATTRACTIONS! KONISHI YASUHARU Remixes 1996-2010』は、そんなアーカイヴ対象がついに自身に及んだということでしょうか。いずれにせよ、いまからすべてを集めることはほぼ不可能だったりする山下毅雄やFPM、コーネリアス、ヒップスター・イメージ、CKB、少年隊らの曲が手軽に聴けるのは嬉しい限りで、非常に意義深いものだと思います。しかも6曲は今作用の新規リミックス(ボーイズ・タウン・ギャングからSMAPまで!)。とりわけ佐良直美の“私の好きなもの”は震えるほど格好良いですね~。

 

▼小西康陽の関連の近作を紹介。

左から、ディスクガイド本「マーシャル・マクルーハン広告代理店。ディスクガイド200枚。小西康陽。」(学習研究社)、プロデュースを手掛けたサントラ『チェブラーシカ 東京の休日』(フロンティアワークス)

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